県企業庁千葉建設事務所は、幕張新都心文教地区の基盤整備に伴う実施設計を委託した。実施設計完了後、来年度で着工し、10−11年度の2か年で工事を行う。同地区は昨年度で土地利用計画を見直し、文教機能をベースに新たに計画戸数約4000戸の居住機能など導入した。住宅は12年度を目標に分譲を開始する計画。
実施設計は整地・公園・緑地、道路・交差点・雨水管の2件に分けて委託。整地・公園・緑地は日建設計シビル(千葉営業所:千葉市花見川区幕張本郷1−5−11)に約3300万円、道路・交差点・雨水管は道路建設コンサルタント(千葉市中央区今井1−23−7)に約1170万円でそれぞれ委託。委託工期はいずれも2010年3月25日。
整地工は面積約18haで粗造成を行う。公園は近隣公園、街区公園を各1か所整備する。面積は近隣公園約2ha、街区公園約1000u。緑地は地区南西のJR京葉線高架沿いに4か所を整備する計画。面積は全体で約8000uを見込む。また、道路の総延長は約2200m(幅員11−18m)で、交差点は9か所を予定。雨水管は道路下に埋設し、延長約1800m。管径は600−1350oで計画。
同地区は、少子高齢化や大学の都心回帰傾向など、社会経済情勢の変化により教育関連施設用地の引き合いが少なくなってきたため、06年度に有識者、県及び千葉市などからなる委員会で検討を行い、土地利用を見直し、昨年度で「幕張新都心文教地区未利用地マスタープラン」(土地利用基本計画)をまとめた。
同プランによる土地利用の具体的な面積は、宅地が住宅・複合用途街区12.9ha、住宅街区5.1ha、学校保育所用地4.6ha、その他公益施設用地2.4haで、公共用地が道路4.4ha、公園2.2ha、緑地1.3ha。全体面積は32.9ha。計画人口は約1万人を見込む。
日刊建設タイムズ