東日本高速道路滑ヨ東支社は、今年度で東関東自動車道の「谷津船橋インターチェンジ」に着工する。現地で伐採などの準備工を実施しており、今月末にも本体工事に着工する予定。工事費は40億2000万円で、工事は大林組が施工。設計はパシフィックコンサルタンツ(東京都多摩市関戸1−7−5)が担当。また、県施行のインターチェンジの取り付け区間についても、県葛南地域整備センターが用地取得などを進めている。
ICの工事概要は、ランプ部はL770m×W7m、土工量約5万6000立方メートル。上部工は谷津高架橋拡幅の下り線がPC径間連続2主版桁約250u、上下線がRC造4径間連続2〜3主版桁約860u。下部工は橋台1基、橋脚11基、基礎は場所打ち杭φ1.2m×L約1200m。ほかに横断構造物(C−BOX)3か所(非開削トンネル1か所含む)。
同ICは、東関道に国道357号・県道千葉船橋海浜線へ接続するハーフインター。東京方面から降りた車両は、東関道、JR京葉線を横断して県道千葉船橋海浜線に接続。また、入り口のオンランプは、国道357号(東京方面行き)と県道千葉船橋海浜線から東関東自動車道(東京方面)に接続する。東関道、京葉線の横断はシールドトンネルで、トンネルと並行して東関道と国道357号の間に橋梁を構築する。その後、茜浜交差点の地下に箱型トンネルを構築し、国道357号(東京方面行き)を東関道寄りに切り回し、併せて国道357号への左折レーンを設置するなど茜浜交差点の改良工事を実施する。
習志野市と船橋市の行政界から船橋市南部の湾岸地域は、国道357号、京葉道路、国道14号、国道296号と近接して交差していることから慢性的な渋滞の状況を呈している。この対策として、東関東自動車道に新たなインターチェンジを整備するとともに、国道357号の若松交差点の改良、県道船橋我孫子線の花輪インターチェンジまでの4車線化拡幅を一体的に整備する計画。ICは09−11年度の3か年で建設し、11年度の供用開始を目指す。若松交差点改良工事と県道船橋我孫子線の4車線化は08−10年度の3か年で建設する計画。
若松交差点の改良は、国道357号の右折レーンを延長し、県道千葉船橋海浜線の我孫子方面への直進レーンと千葉方面への右折レーンを新設する。また、県道千葉船橋我孫子線の東京方面への右折レーンと幕張方面への直進レーンを1車線から2車線に増やすとともに、谷津干潟側に遮音壁を設置する。工事は、県道船橋海浜線側(若松交差点の南側)の遮音壁の嵩上げが終了し、県道船橋我孫子線(若松交差点の北側)の谷津干潟側への遮音壁設置工事を施工している。施工は世紀東急工業。
県道船橋我孫子線の改良は、幕張方面から花輪インター方面に対して左折のみ(直進、右折不可)となる変則的な交差点となっている。このため、直進及び千葉方面への右折ができるように交差点形状を変更し、併せて4車線化を行う。また、同線の4車線化に伴い花輪IC交差点の拡張が必要なため、船橋市道の箱型トンネルを延伸する。交差点の改良は、直進車線を2車線から4車線に増やし、我孫子側の車線構成を変更し、船橋市道に右折レーンを新設する。工事は昨年度で着工し、現在、習志野側の拡幅改良工事を進めている。今年度内に照明・標識などの付属施設を残して概成させる計画。設計は長大(東京都中央区日本橋蛎殻町1−20−4)が担当。
日刊建設タイムズ