建通新聞社(中部)
2009/08/04
【愛知】地盤改良工9件を年内発注 名港管理の鍋田ふ頭台バース整備
名古屋港管理組合は、鍋田ふ頭の第3バース整備の一環として、地盤改良工事9件を2009年度中にすべて一般競争入札で発注する予定だ。地盤改良工事は、地盤の状態によって分けた9区域のそれぞれで行う。8月上旬には、岸壁側の区域を対象とした2件の工事を公告する。鍋田ふ頭での地盤改良工事は11年3月末までの完了を目指し、10年度には2件の工事を発注する見通しだ。
鍋田ふ頭の第3バースは、現在稼働中の第2バースの北西側隣接部に整備する計画。地盤改良は、第3バースの岸壁より手前までの幅約250b、奥行き約390bの範囲内で行う。岸壁側や荷さばき地、通路の区域ではサンドコンパクション工法による液状化防止対策を実施する。そのほかの区域では、載荷盛土による地盤強化を行う。
09年度に発注する地盤改良工事は、8月上旬に公告する2件のほか、9月ごろに5件、11〜12月に2件を公告する予定。8〜9月に公告する7件は10年3月末まで、11〜12月に公告する2件は10年秋ごろまでの工事完了を目指す。
第3バースの整備は、伊勢湾スーパー中枢港湾の関連事業。国と名古屋港管理組合が連携し、11年度の供用開始を目指して取り組んでいる。国が岸壁や航路と泊地を、名古屋港管理組合がヤード整備などを担当している。