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建設経済新聞社
2009/08/03

【京都】旧キリン工場跡地、区画整理完了を見込み 東西道路を境に用途地域変更へ

 向日市は、旧キリンビール京都工場跡地の寺戸地区について、土地区画整理事業の進捗を踏まえ、用途地域の変更を計画。来春頃の都市計画決定を目指し、今後、市の条例に基づく原案公告・縦覧や説明会などを行う。
 京都市と向日市をまたぐ久世高田・向日寺戸地区では、キリンホールディングス梶iキリンHD。東京都中央区)により土地区画整理事業が進められているが、来年3月に事業が完了する予定のため、現行の工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)から商業地域及び近隣商業地域に変更する計画。
 区画整理地域を横断する地区幹線道路2号(東西道路)を境に、北側(京都市側)を商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)、南側を近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)に変更、指定する。
 今後、市のまちづくり条例に基づく原案の公告・縦覧を行い、説明会や公聴会を経て、計画案を京都府へ提出。その後、来春頃の都市計画決定の手続きを目指す。京都市との行政界をまたぐため、京都市と調整を図り都市計画手続きを進めていく。
 なお、旧キリンビール工場跡地の西側に位置する、向日市阪急洛西口駅東土地区画整理組合が事業主体の阪急洛西口駅東地区土地区画整理事業についても、将来の土地利用を考えながら、用途地域の変更に向け、今後関係機関との協議が本格化するとみられる。
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注目はキリン主体の
C−1街区の大規模施設


 旧工場跡地は、A〜Eの5街区に分けられるが、現時点で2件の進出が明らかになっている。大半が向日市域であるD街区の一部、約1万9000uの用地を学校法人真言宗京都学園(京都市伏見区)が附属小学校用地として昨年3月末に取得。今年に入り4月22日にオムロンヘルスケア梶i京都市右京区)が本社移転用地として、JR桂川駅南西側のC街区の一部、約9900uを取得した。
 注目されているのは、キリンHDが主体となり事業展開するC−1街区に計画の大規模商業施設。大規模店舗のため、大規模小売店舗立地法に基づく届出を要するが、大半が京都市域となるため、京都市への届出となる。施設の中身はまだ明らかになっておらず、今後の動向に目が離せない状況だ。