静岡県は、御前崎港の利用促進施策の在り方を検討するため「港湾・空港物流促進戦略調査」に着手する。臨海部の土地造成事業用地への導入機能の検討(企業立地)などを行い、中・長期の整備方針を固める。調査業務を公募型簡易プロポーザルで公告しており、参加表明書、技術提案書の応募を8月6日まで受け付けている。
重要港湾御前崎港の女岩地区多目的国際ターミナル(岸壁延長280b、水深マイナス14b)は、第1バースが2004年1月に部分供用を開始。以降、コンテナ取扱量の増加に対応してコンテナヤードの拡張を進め、順調に取扱量を増大させてきた。第1バースはコンテナヤードの拡張によって取扱能力の増強が可能だが、1バース体制ではコンテナ船の遅延など不測の事態への対応が難しい。
そこで、今回委託する戦略調査で御前崎港の短期・中期的な貨物需要を見極め、今後の整備方針を固める。臨海部の土地造成事業用地に導入する機能や清水港との機能分担、ポートセールスの在り方などを検討する。
富士山静岡空港の開港で、御前崎港の潜在的需要は高まっており、第2バースの早期整備も期待されている。今回の調査で、さらなる利用促進策の在り方を探り、整備方針を固める考えだ。
調査の委託期限は10年1月20日まで。契約限度額は558万円(消費税込み)。審査は、技術提案書の提案内容に基づき、配置予定の管理技術者に対しヒアリングを行う。
問い合わせは、県建設部港湾局港湾企画室港湾計画スタッフ 電話054(221)3489。
建通新聞社 静岡支社