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日刊建設タイムズ社
2009/07/24

【千葉】根木名川U期など2地区に新規着手/県営湛水防除 浄向川はNTCコンサルで全体実施設計

 県営湛水防除事業で、今年度新たに根木名川U期地区(成田市)と浄向川地区(成田市、香取郡神崎町)の2地区が採択となった。根木名川U期地区は総事業費約6億円を投入し、排水機場2個所を新設する。また、浄向川地区は総事業費8億3200万円を投入し、排水機場1か所の新設と一部排水路工事を実施する。今年度事業費は根木名川U期地区が2000万円、浄向川地区が1300万円。それぞれ全体実施設計を予定。
 浄向川地区は、県香取農林振興センターが全体実施設計をNTCコンサルタンツ(本社:名古屋市中区千代田2−16−10)に委託した。委託金額は1140万円。根木名川U期地区は、事業主体が県成田農林振興センターで、これから全体実施設計を委託する。
 根木名川地区は、地区をT期とU期に分割して事業を実施し、排水機場4か所を新設する。T期地区は今年度で事業を完了する予定で、宝田排水機場、下金山排水機場の2か所を新設。U期地区では、既存の機場を撤去し、新たに荒海排水機場と荒海川排水機場の2か所を新設する。
 同地区は、地盤沈下の進行により自然排水量が減少し、流域開発により流出量が増加。また、利根川流域の開発と河川改修により外水位が短縮し、併せて根木名川流域の開発と河川改修により外水位が上昇している。このための対策として排水機場を新設する。
 一方、浄向川地区は、利根川の流域開発により、排水本川である利根川の外水位が上昇し、河川改修による洪水到達時間の短縮などで湛水被害が増大している。このため、対策として排水機場を新設する。排水機場は、既存の松崎第二排水機場の隣接に新たに松崎排水機場を新設する。

日刊建設タイムズ