建通新聞社(中部)
2009/07/22
【岐阜】秋以降に設計プロポ いぶき福祉会が計画のケアホーム新築
社会福祉法人いぶき福祉会(岐阜市島新町5ノ9)は、重度重複障害者が共同生活を営むケアホーム「パストラルいぶき」(仮称)の新築を計画している。現在、基本設計を進めており、入居想定者や関係者らの意見、要望などを踏まえながら施設に必要な内容をまとめ、今秋以降をめどに詳細設計者をプロポーザル方式で募る方針だ。
その後は、詳細設計と並行して2010年2月の国庫補助協議に申請し、順調にいけば同年6月ごろの補助内示を得た後に、入札で施工者を決める。入札は10〜15者程度に絞り込んで行う考え。これらの手続きがスムーズにいけば、11年3月の竣工、4月開所となる。
建設地は、同法人の生活介護事業所「第2いぶき」(岐阜市出屋敷493)の近隣で、敷地面積は2166平方b。この敷地を913平方b、500平方b、753平方bの3筆に割り、木造2階建て1棟、木造平屋2棟計3棟の建物を建設する。合計定員は18人。全室個室で、ショートステイ用に2人分の個室も設ける計画で、このほか管理室や世話人室、食堂、サロンなどを配置する。太陽光発電の設置やオール電化の採用も検討している。
総事業費は国庫補助と岐阜市の補助、募金などの自己資金でおよそ2億5000万円程度を想定。基本設計は山田建築事務所(岐阜市)が担当している。
24時間体制の介助支援を受け、安心して暮らせる場となる今回の施設は、重度重複障害者やその家族、関係者らにとって念願の計画。知的障害者社会就労センター「いぶき」の林守男施設長は「全国的にも注目を集めるであろう施設。第2期、3期と増やしていきたい」と意欲を見せている。