京都市建設局は14日、上京区の京都ガーデンパレスで、「平成21年度第1回京都市公共事業評価委員会」を開催。21年度の公共事業評価対象は、再評価10件、事後評価1件、フォローアップ23件で、今回の委員会では、再評価の▽街路事業向日町上鳥羽線(第1工区)▽街路事業葛野西通▽街路事業大原通▽道路事業宝が池通―の4件を審議。対応方針を継続とする原案通り、すべて了承された。
街路事業向日町上鳥羽線(第1工区)の総事業費は30億5600万円。南区久世殿城町〜同区久世大藪町までのL395m、W22mの幹線道路として、国道171号久世橋付近の交通渋滞解消を目的としている。第2工区の境界確定が難航し、遅れをとったものの、21年度99・0%の事業進捗率で、23年度末の完成を見込んでいる。
街路事業葛野西通の総事業費は17億8600万円。右京区西京極堤外町〜同南方町までのL177m、W16mの補助幹線道路。用地買収が難航したことで、遅れていたものの、20年度に詳細設計、埋蔵文化財調査を完了。21年度、1億1000万円を計上し、工事に着手する。
街路事業大原通の総事業費は34億4700万円。左京区上高野北川原町(三宅橋)〜同区八瀬野瀬町(旧八瀬遊園前)までのL1114m、W12m。市街地東北部から八瀬大原地区に至る幹線道路で、歩道と十分な道路幅員を確保した車道を整備することで、円滑な道路交通の実現を目指す。21年度は、道路改築工事に着手し、事業完了する見通し。
道路事業宝が池通の総事業費は15億5300万円。狐坂〜北山通までのL870m、W11・0m(北山工区W16・5m)。市の中心と岩倉を結ぶ道路。18年4月に狐坂工区(約600m)は完成。北山工区の270mにおいて、車道部の完成形の幅員は確保されており、22年度に実施する同地区の無電柱化工事の実施に合わせて、歩道整備を進めていく予定。