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パトロール前の工事概要説明 |
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建設業労働災害防止協会京都府支部(岡野益巳支部長)の平成21年度全国安全週間関連支部安全パトロール(上分会)が10日、京都市内の3ヵ所で行われ、各作業現場の安全対策について指導員らが安全点検を実施。改善点の指摘や評価を行ない、さらなる無災害の推進を呼びかけた。
パトロールの参加者は、京都府支部上、下、南の各分会から計14名、事務局から2名、建災防本部から1名のほか、京都上労働基準監督署から徳田隆男安全衛生課長も加わった計18名で、点検表を手に各現場を真剣に見て回った。
このうち第2パトロール現場として一行が訪れたのは、京都市立音楽高等学校建設現場(京都市中京区)。来春の開校を目指し、ホール棟(RC3F1B)と芸大ギャラリー棟(S2F1B)の2棟、計延1万0895uの新築工事が進められており、進捗率は現在35%。京都市のPFI事業で工事発注され、事業者は堀川アート梶A設計は類設計室、施工は吉村−ミラノ特定建設工事JVが担当している。
梅雨の雨が降る中、10時40分から始まったパトロールでは、まず建設中のホール棟1階で統括安全衛生責任者である三峯宏之作業所長から工事概要の説明を受けてスタート。開口部の防護手摺り、仮設階段や足場の取付状況など躯体工事が進む各階をくまなくパトロールした。
パトロール後の意見交換では、講評として「進捗状況や工程予定、音楽高校の演奏会案内などをまとめて月1回発行されている音楽高校工事ニュースは、良い試み」「資材など邪魔になるものがなく、場内が非常にすっきりしている」「配電盤廻りも荷物などが見当たらず良好」などと好評を受けた一方で、足場の設置や墜落防止柵についての指摘もあり、早急に対応していくことになった。
この日のパトロールは、他に島津製作所春栄寮A棟新築工事(京都市右京区、RC7F4364u、施工は太平工業)と同志社中学校・高等学校統合事業U期工事(京都市左京区、RC・SRC3F1万6240u、施工は大林組)で実施された。 |