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建通新聞社(静岡)
2009/07/13

【静岡】県=県内4大河川橋梁整備 優先度検討をパシコンで

 静岡県建設部は、県内の主要4大河川(狩野川、富士川、大井川、天竜川)中・下流域の14橋梁を対象とした整備優先度検討業務をパシフィックコンサルタンツ静岡事務所(静岡市葵区)に委託した。委託期限は2010年1月20日まで。交通状況の調査、周辺状況の把握、課題の整理を行い、拡幅や新たな架橋など整備を優先させる橋梁を9橋に絞り込む。概算工事費の算出、既設橋梁の代替路機能の整理・検討などを実施する。
 今回の委託する調査検討業務は、慢性的な交通渋滞を引き起こしている14橋梁を対象に、現在の交通状況や将来の交通量予測など、新設・4車線化整備を検討する上で必要な項目を整理する。重要度を評価した上で、9橋を「整備を優先すべき橋梁」に振り分ける。
 整備対象の9橋梁については、@概算工事費の算出A費用便益分析B既設老朽橋梁の代替路機能の検討−などを実施。工事費の算出に当たっては、道路条件(種別・幅員構成など)を整理し、同一河川の近隣橋梁の橋種、架橋条件などを参考に上部工・下部工(基礎工を含む)取合道路に分類する。
 調査・検討結果に基づき、整備優先度を策定した上で、10年度以降の調査に向けた課題を整理する。河川流域ごとにゾーン設定を行い、「○○川の△△橋周辺で橋梁整備の優先度が高い」というイメージで取りまとめる。
 並行して、橋長100b以上の既設橋梁43橋の混雑度などを把握し、部分拡幅の可能性を調査・検討する。
 43橋の混雑度や主要渋滞ポイント、橋梁の位置などの項目を整理し、整備対象を8橋に絞り込む。部分拡幅に際しては、方向別の交通量、交差点解析などを行い、整備の在り方を検討する。4大河川橋梁の整備優先度検討と同様に、10年1月までに調査を完了させる。
 主な検討対象橋梁は次の通り。
〔狩野川〕
 ▽狩野川第3架橋(新設・下流側案)▽狩野川第3架橋(新設・上流側案) 
〔富士川〕
 ▽新橋整備(新富士川橋〜富士川橋間)▽蓬莱橋(2→4車線化) 
〔大井川〕
 ▽太平橋(2→4車線化)▽仮称・大井川新橋(2→4車線化)▽仮称・大善橋(新設)▽仮称・鎌塚橋(新設)
〔天竜川〕 
 ▽遠州大橋(2→4車線化)▽仮称・飯高大橋(新設)▽新橋整備(浜北大橋〜かささぎ大橋間)▽浜北大橋(2→4車線化)▽飛龍大橋(2→4車線化)

建通新聞社 静岡支社