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西大路通沿いに建つ元右京府税事務所 |
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京都府はこのほど、未利用資産の活用促進や売却処分などを総合的に検討、判断する「府有資産利活用推進プラン検討委員会」を設置、2日に第1回検討委員会を開催した。今秋をメドに個別資産の活用方針などを取りまとめた利活用プランを決めるもので、移転が決まっている東山警察署や元右京府税事務所などが検討対象に上っており、審議の行方が注目される。
会の冒頭、府を代表して太田昇総務部長が、「全ての府有資産は260万府民の共有財産だという観点で取組みを進めている」としたうえで、「利用しないものは処分するなど個別具体的な利活用を考えていただきたい」とあいさつ、合わせて迅速な審議を要請し、委員会がスタート。召集された委員は、府内の民間企業代表や有識者ら6名(2名欠席)。座長に真山達志同志社大学政策学部長を選任し議事に入った。
主な検討対象として示されたのは、吉田母子寮(京都市左京区吉田神楽岡町)、元右京府税事務所(京都市中京区西ノ京新建町、RC造2階建、延853u、昭和41年)、元府立図書館仮施設(京都市下京区西七条八幡町他、RC造3階建、延2884u、昭和36、40年)、元医大伏見診療所(京都市伏見区村上町他、RC造2階建、延4730u、昭和52年)、東山警察署(京都市東山区松原通大和大路東入弓矢町)などの府有施設で、これら未利用資産の現状説明や協議が行われたが、物件によっては民間企業からの引き合いがあるなどの理由から、協議内容は非公開にされている。
なお今後のスケジュールでは、第1回委員会以降に、知事と真山座長の懇談会が予定されており、利活用の方向について意見交換が行なわれるほか、府庁内部や市町村からのニーズ調査、都心部にあるなどポテンシャルの高い物件に係る活用提案募集(府職員、デベロッパーなど)、利活用ニーズの一般募集を実施。8月下旬には第2回委員会を開催し、具体的な方向性などをまとめた中間案を策定する。その後、パブコメの実施、ニーズのない物件については売却処分へ準備を進め、11月中旬に第3回(最終)委員会を開き、最終プランをまとめることになっている。 |