京都市都市計画局は29日、「吹付けアスベスト除去等助成事業」の補助対象を一戸建て住宅や事務所ビルなどを含めたすべての建築物に拡大した。11月20日までの期間受け付ける。
同事業は、アスベストによる肺がん、中皮種など健康被害を未然に防ぐため、民間建築物で、昭和30年〜平成16年に施工されたアスベストの含有のおそれがある建築物を対象に、分析調査及び除去等工事の費用を一部補助するものとして、市では、19年度から導入。
当初、多数の者が利用する建築物など公共性の高い建築物を対象に、アスベスト使用建築物における吹付けアスベストの除去等の工事費の一部を補助してきた。21年度では、これまで除去工事で2件の実績がある。市は、21年6月29日以降に申請のあった物件を全ての建築物に対象を拡大し、より活用しやすい制度に改正した。
補助内容は、アスベスト含有の恐れがある吹付け材に対して、アスベスト含有の有無について分析調査するアスベストの分析調査で25万円までを上限に、100%の補助を行なう。またアスベスト含有の吹付け材に対し、アスベストの除去、封じ込め及び囲い込み工事費用には100万円までを上限に3分の2までを補助する。
なお、補助を受けるには、事前協議をかねて、事業実施の21日前に申請する必要がある。詳しくは、同局建築指導部建築安全推進課安全企画係(рO75−222−3613)まで。