静岡県建築住宅まちづくりセンター(青山巖理事長)は、住宅瑕疵担保責任保険事業で利用者の利便性向上を図るため、従来の住宅保証機構に加えて住宅瑕疵担保責任保険法人の2社(日本住宅保証検査機構、住宅あんしん保証)と業務提携した。新規2社の保険受付・検査業務は、6月25日から開始している。
住宅瑕疵担保責任保険事業については、これまで住宅保証機構の「まもりすまい保険」の業務を行ってきた。今回、新たに日本住宅保証検査機構、住宅あんしん保証の2社と業務提携し、保険受付と検査業務の対象を拡大する。
建築確認申請のセンターの県内シェアは7割を超えるが、利用者の中には住宅保証機構以外の保険加入者も多い。保険の適用には工事中の検査が義務付けられているが、利用者の中には「保証機構以外の保険であってもセンターで中間検査と同時に検査してほしい」と要望が寄せられていた。
センターは2社の保険の取り扱うことで、建築確認の中間検査と保険の検査を同時に行える住宅を増加させ、利用者の利便性向上につなげる。
24日に開かれたセンターの理事会・評議員会で青山理事長は「住宅瑕疵保険の義務化に対し、業務の受け皿となるセンターが利用者に対して速やかに情報提供を行い、改正建築基準法施行時の混乱を繰り返さないように努めたい」とし、今後も利便性向上への取り組みを強化する方針を示した。
建通新聞社 静岡支社