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建設経済新聞社
2009/06/23

【滋賀】東中学校 全面改築に変更 設計等委託料を増額補正 4ヵ年計画 事業費30億円

 彦根市は、一般会計補正予算に5700万円を追加した。内容は東中学校校舎等整備事業。当初計画していた耐震補強・改築工事を、全面改築に変更するため、設計等委託料を増額したもので、累計は7500万円となる。今後、設計業務を委託し21年度に進め、工事着手は22年度以降とみられる。事業実施には「地域活性化・公共投資臨時交付金」を活用。通常の補助金制度で全面改築するよりも、一般財源からの歳出を縮減できるという。
 東中学校(彦根市芹川町443)の校舎等整備事業にあたっては、耐震診断の結果を踏まえ、21年度当初予算では、校舎の耐震補強を行い、体育館およびプールについては改築するための設計等委託料1800万円を計上していた。
 今回、国の補正予算による地域活性化・公共投資臨時交付金を活用し、校舎についても全面改築を実施することに伴い、設計内容を変更する必要が生じたため、設計等委託料の増額を追加補正した。一般財源(前年度繰越金)を充てる。
 事業実施期間は21年度から24年度までの4ヵ年計画。概算事業費は30億円。
 通常の補助金制度により全面改築を行う場合の概算は▽国庫補助金5億5000万円▽市債9億円▽一般財源15億5000万円−。
 公共投資臨時交付金および補助基準となる建築単価の補正を活用した場合の概算は▽国庫補助金8億6000万円▽公共投資臨時交付金4億7000万円▽市債9億5000万円▽一般財源7億2000円−。
 双方を比較すると、公共投資臨時交付金等を活用した場合の方が、国庫補助金と交付金あわせて7億8000万円のプラス。市債は5000万円増えるが、一般財源は8億3000万円の減になる。
 東中学校の施設のうち、旧耐震基準は▽普通教室棟=RC造3階建、延2245u(昭和46年5月建築)▽管理・特別教室棟=RC造3階建、延2770u(昭和47年5月建築)▽廊下・昇降口棟=RC造4階建、延901u(同)▽技術室棟=S造平屋建、207u(同)▽屋内運動場=S造2階建、延1275u(昭和49年7月建築)−。新耐震基準は▽普通教室棟=RC造3階建、延332u(昭和61年3月建築)▽管理棟=RC造平屋建、245u(同)−。
 なお、耐震診断はヤスザワ建築設計事務所(彦根市)が担当した。