2009年5月の県下公共工事契約高は本誌調査によると、1251件で総額は234億5409万円となった。前年同月と比べ、件数で3・4%減(44件減)、金額も11・6%減少した。静岡県が建設総事業費に占める80%の案件を9月末までに公告・入札・契約する「上半期前倒し発注」の方針を打ち出したものの、5月の公共工事契約額は前年同期を約50%割り込んでいる。市町の契約額も対前年度実績を下回っており、県内各自治体の入札・発注執行は本格化にまで至っていない。
国・公団等関係は、30件で34億1181万円。前年同月と比べて件数が3・2%減少したものの、契約金額は約3・6倍(460・6%増)となった。前年同月を発注機関別に比較すると、国土交通省関係は、件数が155・5%増の23件、金額が約2倍増(97・7%増)の34億1181万円。他省庁の発注は、件数が150%増の5件、金額が約24倍増(2343%増)の7億5374万円と大幅にアップした。
県関係は、件数が505件となり前年同月と比べて3・7%伸びているものの、契約額は51・2%減の28億5149万円と大きく落ち込んだ。契約額が前年同月比で50%以上割り込むのは、4月に続き2カ月連続。「上期前倒し発注」の執行本格化は6月以降になりそうだ。土木・営繕関係が件数で前年同月比30%増の360件を確保したものの、金額が50%減の20億6457万円にとどまった。
市町関係を見ると、件数が前年同月比で7・9%減の716件、金額は14・4%減の171億9079万円を発注した。市関係は、件数が前年同月比で5・7%減の630件、契約額は16・5%減の153億6794万円。町関係は、件数が23・2%減の86件、契約額は9・3%増の18億2285万円となった。
【詳細は月刊建設データ6月号に掲載】
建通新聞社 静岡支社