建通新聞社(中部)
2009/06/12
【愛知】岡崎市東部学校給食センター建て替えはPFI方式を不採用
岡崎市は、老朽化の進む「東部学校給食センター」の建て替えを計画、6月の定例市議会でPFI方式を採用せず市が直接整備する方針を明らかにした。
同市では2008年度にPFI手法検討会議を開催するなどして整備・運営に関する方向性について検討を進めていた。
09年度は、6月中旬に地元説明会を開催して地権者らに事業計画などを説明する。また、用地買収に向けて用地測量などを実施する見込み。また、これらと並行して事業認定に向けた手続きも進めていく。
今後のスケジュールは市の財政や地元理解など用地取得の問題などの流動的な要素が見られるが14年度中の稼動開始を目指して進めており、10年度以降用地取得が出来次第造成設計や造成工事、本体設計、2カ年継続での建設を進めていく見込みだ。
現在想定される施設の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ5200平方b程度でドライ方式の給食調理場を計画(現・北部学校給食センターと同程度)。建設予定場所は現施設(岡町字南屋敷23)の西隣に当たる場所で敷地面積は約1万1000平方b程度を想定している。
同計画は、07年度に1日あたり1万〜12000食の給食を賄う施設の規模の検討や配送可能エリアの調査、保護者へのアンケート調査などの基本構想策定支援業務を実施している。給食の配送可能エリアについては、南部及び東部給食センターの配送エリアや旧額田町エリアもどれだけカバーできるかについても調査しており、配送エリアいかんで必要な供給能力も変わってくる。
現在の東部学校給食センターは、1974年に建設された鉄筋コンクリート造平屋2097平方bの施設で、小学校13校と中学校5校に給食を供給している(調理能力9200食)。しかし、雨漏りなど老朽化による不具合がでてきており、早急な施設整備が待たれている。
同市には現在4カ所の学校給食センターがあるが、07年春に稼動した北部学校給食センター(重量鉄骨造2階建て延べ5201平方b、調理能力1万2000食)以外の東・西・南部の施設はいずれも老朽化が進んでいる。