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建通新聞社(中部)
2009/06/02

【岐阜】県入札制度 基準価格、失格価格基準を見直し

 岐阜県は1日以降に入札参加資格委員会に諮る入札案件から、「低入札調査基準価格」を見直した。県発注の建設工事に関する低入札制度について、また、ことし1月には土木系5工事と鋼構造物工事を対象に「失格判断基準の改正」と「最低制限価格制度の予定価格1億円未満の工事案件への適用」を行ったが、これらをそれ以外の全工種に適用させる。
 県は必要に応じて「ダンピング防止対策」と「不良不適格業者の排除」を強化してきたが、一層のダンピング受注の排除により、県外企業のほか、技術力を有し地域社会に貢献する優良な建設業者の支援や、地域における健全な雇用確保に努めていく考えだ。
 低入札制度の見直しについて県は、今回新たに大きく3つのカテゴリーに分け、それぞれ予定価格の70%から90%の範囲内(以下略)で基準価格と失格判断基準を設定する。内訳は@建築一式工事と営繕工事に係る電気、電気通信、管、とび・土工・コンクリート(解体工事)A営繕工事以外の電気、電気通信と上水道工事および下水道工事に係る機械器具設置B前期以外の土木系5工事(土木一式、解体工事を除くとび・土工・コンクリート、ほ装、塗装、造園)など。
 各カテゴリー別の新基準(制度内容)は次の通り。
<建築一式、営繕工事に係る電気、電気通信、管、とび・土工・コンクリート(解体工事)>
◇低入札価格調査制度
 ▽低入札調査基準価格=(直接工事費×90%×95%+共通仮設費×90%+(直接工事費×10%+現場管理費)×70%+一般管理費×30%)×1・05
◇失格判断基準
 ▽設計書の(直接工事費×90%×95%+共通仮設費×90%+現場管理費×70%)>入札書記載金額
◇最低制限価格制度(総合評価方式採用工事除く予定価格1億円未満の工事)
 ▽最低制限価格=基準価格の算出に同じ
<営繕工事以外の電気、電気通信、上下水道工事および下水道工事に係る機械器具設置>
◇低入札価格調査制度
 ▽低入札調査基準価格=(機器費×83%+直接工事費×95%+共通仮設費×90%+現場管理費×70%+一般管理費×30%)×1・05
◇失格判断基準
 ▽設計書の(機器費×75%+直接工事費×95%+共通仮設費×90%+現場管理費×70%)>入札書記載金額
◇最低制限価格制度(総合評価方式採用工事除く予定価格1億円未満の工事)
 ▽最低制限価格=基準価格の算出に同じ
<前記以外の土木系5工事など(土木一式、解体工事除くとび・土工・コンクリート、ほ装、塗装、造園)など>
◇低入札価格調査制度
 ▽低入札調査基準価格=(直接工事費×95%+共通仮設費×90%+現場管理費×70%+一般管理費×30%)×1・05
◇失格判断基準
 ▽設計書の(直接工事費×95%+共通仮設費×90%+現場管理費×70%)>入札書記載金額
◇最低制限価格制度(総合評価方式採用工事除く予定価格1億円未満の工事)
 ▽最低制限価格=基準価格の算出に同じ