建通新聞社(中部)
2009/05/15
【岐阜】6月に設計入札 羽島高校など県立高校耐震補強整備
岐阜県は、改築を主対象とした県立高等学校施設の耐震補強を先行して進めるため、2008年度に補強計画(調査設計)を策定した一部学校施設について09年度から順次工事に着手する計画だ。09年度は「羽島高等学校」「加茂高等学校」「可児工業高等学校」「岐阜総合学園高等学校」「瑞浪高等学校」の各対象施設を中心に整備を進める計画で、近く設計を委託する。設計・工事はいずれも都市建築部公共建築住宅課の所管で設計は6月には指名競争入札するほか、工事は第3四半期に一般競争入札する。
県立高校の校舎棟など関係施設の耐震化計画を見直し、前倒しで整備を図ることにしたもの。具体的にはこれまで改築が適当とし、事業化待ちだった対象施設の耐震化を最優先させ、10年度までに完了させる。
09年度整備対象のうち、羽島高等学校は南舎(本館棟)の東棟と西棟が対象。南舎東棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1806平方b。同西棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ740平方b。補強計画作成は塚原建築研究所(岐阜市)が担当した。所在地は羽島市竹鼻町。
加茂高等学校(本郷校舎)は本館棟(第1棟)の東棟と西棟が対象。本館棟(第1棟)東棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1131平方b。同西棟の既設規模は鉄筋コンクリート造1779平方b。補強計画作成は塚原建築研究所(岐阜市)が担当した。所在地は美濃加茂市本郷町。
可児工業高等学校は本館棟の東・西棟、実習棟の東・西棟が対象。本館棟東棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1120平方b。同西棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1541平方b。実習棟東棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ2020平方b、同西棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ738平方bとなっている。補強計画作成は三宅設計(可児市)が担当した。所在地は可児市中恵土。
岐阜総合学園高等学校は教室棟(2号棟)東棟と西棟教室棟(2号棟)が対象。東棟の既設規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ1886平方b。同西棟の既設規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ2716平方b。補強計画作成は山田建築事務所(岐阜市)が担当した。所在地は岐阜市須賀。
瑞浪高等学校は本館棟(第1校舎)の東棟と西棟が対象。本館棟(第1校舎)の東棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ2214平方b。西棟の既設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1769平方b。補強計画作成は塚原建築研究所(岐阜市)が担当した。所在地は瑞浪市土岐町。
また、県は改築を主対象とした高等学校施設として、これら5校のほかに「羽島北高等学校」「多治見工業高等学校」「本巣松陽高等学校」「高山工業高等学校」「土岐紅陵高等学校」「中津川工業高等学校」「郡上特別支援学校高等部」でも耐震補強を計画しており、08年度に補強計画を作成している。これらの整備については今のところ10年度以降の着手になる見通しだが、09年度整備対象5校の設計を委託する前に関係課で調整が図られる見通しで、場合によっては前倒しになる可能性もあり、流動的だ。
内訳は羽島北高等学校が本館棟東棟(岐阜市柳津町)。多治見工業高等学校が1号館の東棟と西棟、同2号館の西棟(多治見市陶元町)。本巣松陽高等学校が特別教室棟東棟(本巣市仏生寺)。高山工業高等学校が南棟西の特別教室棟(高山市千島町)。土岐紅陵高等学校が理科棟(土岐市下石町)。中津川工業高等学校が本館棟、特別教室棟の東棟と西棟(中津川市千旦林)。郡上特別支援学校高等部が旧郡上市相生第二小学校体育館(郡上市八幡町)となっている。