建通新聞社(中部)
2009/05/14
【愛知】年度内に設計者選定 小牧市の新図書館建設
小牧市は、新図書館建設に向けた基本計画書を公表した。同計画は2008年度に基本計画案を作成し、パブリックコメントを反映させたうえ08年度末に策定されたもの。09年度中に設計者を選定し、基本設計まで進めたい考えだ。
既設の図書館は、公共交通機関の利用のしにくい場所にあり、駐車場も慢性的に不足している。
また建物も1978年の開館から30年ほど経過しており、現在の耐震基準を満たしていないことから利便性と安全性を考慮した新図書館の建設を計画。建設予定地を小牧駅前のA街区の一角で検討している。
計画では、基本理念の「みんなの情報と交流のひろば」を基に、@すべての市民が親しみやすく使いやすい図書館、A市民のさまざまな活動を支援する資料と情報が豊富な図書館、B問題解決のための図書館、情報発信のための図書館、C時代の変化に対応できる持続可能な図書館の4つを基本方針に掲げ検討していく。
建設計画では、ユニバーサルデザイン対応・建物のバリアフリー化や耐震性の確保と災害時の対応などを挙げている。
配置計画ではそれぞれの機能と参考数値としての面積を挙げており、地域館機能、中央館機能、学習援助スペース、バックヤード機能などの合計面積を6875平方bとしている。面積などそれぞれの数値は設計の段階で改めて検討する。
蔵書計画では開架で合計約25万点、閉架で約45万点の計約70万点を計画している。
また図書館のアクセスと来館者数を考慮し、駐車場は160台以上、駐輪場を240台以上の規模を計画している。
計画では開館までに4年ほど見ており、第1年次に設計者の選定や基本設計、第2年次に実施設計や建築工事の入札などを行った上、第3年次から2カ年で建築工事を進める。