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建通新聞社(東京)
2009/05/08

【東京】都建設局が「大都市補正」を導入 4工種で積算金額アップ 8月1日起工分から適用

 東京都建設局は、土木積算基準を改正し、国土交通省が三大都市の直轄工事に取り入れた「大都市補正」を導入することを決めた。対象工事は、23区内で施工する鋼橋架設・舗装・電線共同溝・道路維持の4工種で、積算時に一定の補正係数を乗じて間接工事比率を引き上げる。8月1日に起工する工事から適用する。
 大都市補正は、交通量の多さなど都市部特有の理由で不調・不落工事が増えたことを受け、国交省が09年度の発注分から導入した。対象工事は、東京23区のほか▽横浜市▽川崎市▽名古屋市▽大阪市−の市街地で実施する直轄工事。交通量や夜間施工が多い大都市特性を考慮し、間接工事費に補正係数を設ける。このため、積算金額の総価は平均3〜4%上昇することになるという。
 不調工事の増加に悩む建設局でもこの大都市補正の採用を決めた。23区内で施工する鋼橋架設・舗装・電線共同溝・道路維持の4工種を対象に間接工事比率を引き上げる。具体的には共通架設費に1・5、現場管理費に1・2の補正係数を乗じるなど、国交省と同様の仕組みを採用する。
 建設局の積算基準に準じて基準を定めているほかの局(港湾局、下水道局、水道局など)も、同様に大都市補正を採用する見通し。また、23区でも建設局に合わせて大都市補正を導入することが予想される。


提供:建通新聞社 首都圏本部東京支社