京都府建設交通部は17日、平成21年度の公共土木事業箇所決定について発表した。
公共、単独をあわせた箇所数は800ヵ所(公共160、単独640)、全体事業費は507億3900万円(公共279億1600万円、単独228億2300万円)で、前年度に比べ箇所数では17・5%減少(公共40・1%減、単独8・8%減)したものの、事業費は3・8%増加(公共13・1%減、単独36・0%増)した。実施に当たっては、一層効率的・効果的な事業推進を図るほか、過去最高水準の前倒しによる早期発注、府内業者利用や主要資材の府内調達を重視する新しい総合評価競争入札試行を行なう。
箇所決定の内訳は、道路が320ヵ所で145億6500万円、街路が12ヵ所で4億1000万円、河川が121ヵ所で78億4800万円、海岸が8ヵ所で2億4400万円、砂防が136ヵ所で36億4400万円、公園20ヵ所で9億1700万円、港湾が14ヵ所で23億9000万円、その他が169ヵ所で24億円となった。
主な事業では、道路・街路事業として、骨格的道路網の整備で国道312号・宮津野田川道路、野田川大宮道路、大山崎大枝線(京都第二外環関連道路)。地域間を結ぶ道路の整備で亀岡園部線・保津南工区(亀岡市)、八幡木津線(精華町)、八幡インター線(八幡市)、向日町停車場線(向日市)。活力ある地域づくりやまちづくりを支援する道路の整備(地域自立・活性化交付金事業の活用)で国道178号(伊根町)、亀岡園部線(南丹市)、網野岩滝線(京丹後市)、生駒精華線(精華町)。通学児童や生徒、高齢者等の安全な通行の確保のための歩道の整備で国道163号(笠置町)、国道175号(舞鶴市、福知山市)、国道178号(宮津市)、国道307号(宇治田原町)、国道423号(亀岡市)などを実施。
河川・砂防・海岸事業として、浸水被害区域での治水対策の推進で鴨川(京都市)、坂川(長岡京市)、防賀川(八幡市、京田辺市)、桂川(亀岡市他)、大手川(宮津市)。土砂災害対策等の推進で水尾川(京都市)、坂川(長岡京市)、西谷(宇治田原町)、大野(木津川市)、小谷川(京丹波町)、富室(舞鶴市)、小原田(福知山市)、神谷(京丹後市)。他事業と併せた治水対策等の推進による活力あるまちづくりの支援で煤谷川(精華町)、宮川(福知山市)、畑川ダム(京丹波町)。土砂災害警戒区域等の指定の推進で砂防関係基礎調査(府内一円)。水害被害軽減のための情報提供で河川防災カメラ設置(府内一円)。水環境に配慮した河川・海岸保全施設の整備で西高瀬川(京都市)、美山川(南丹市)、後ケ浜海岸、久美浜海岸(京丹後市)。鴨川水辺の回廊整備で鴨川(京都市)などを整備する。
公園・港湾事業としては、多目的国際ターミナル及び臨港道路の整備で京都舞鶴港(舞鶴市)。園路のバリアフリー化等の推進で鴨川公園、嵐山公園(京都市)。身近な自然とのふれあい拠点の整備で木津川右岸運動公園(城陽市)などを予定している。
府では、過去最高水準の前倒しによる早期発注を目指し、雇用対策関連事業として位置づけた小規模な改良事業については、地域の状況に配慮して事業執行。また、下請けをする場合での府内業者利用や主要資材の府内調達を重視する新しい総合評価競争入札を試行的に実施することにしている。
(箇所決定の詳細は、順次掲載)