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日刊建設タイムズ社
2009/04/16

【千葉】業界団体初、森田知事を表敬訪問/千葉県建設業協会三役 激励や要望、協会への要請依頼など面談も

 (社)千葉県建設業協会(鈴木雅博会長)の正副会長ら三役は15日午後4時半過ぎ、県内建設業界団体では初めて、県庁知事室に森田健作知事を表敬訪問した。訪問したのは、鈴木会長をはじめ阿部典義、式田秀穂、高橋順一、畔蒜毅の各副会長と蓑輪昇専務理事。4.16-3
 


 












 その場で約10分間にわたり面談が行われ、鈴木会長が100万票を超える圧倒的な県民の支持による当選についての祝意を表するとともに、知事への激励や要望、協会への要請依頼などを伝えた。
 このうち、「不景気で沈滞している千葉県経済の活性化に向けて、県のトップセールスマンとして頑張って頂くことを期待している」との激励に対して知事は、「公共事業を何でも彼でもやるというのは論外であるが、本当に必要なものに関しては、国交省の景気浮揚対策の面からも重要である。県の公共施設を整備するには、皆さんの力を借りなければと思っている。ご協力頂きたい」と応えた。4.16-1
 また、本県で来年開催が予定される千葉国体について、「来葉される選手を始め関係者が気持ちよく滞在できるよう、道路を始めとする環境整備が図られよう対応して頂きたい」との要望に対して知事は、「東関道館山道の君津から先は、何故か未だに片側1車線通行のままである。それでは、アクアラインの通行料が800円になった時に対応しきれない。それらも含めて何とかしなければと考えている」と弁。
 「アクアラインやリニアモーターカーなどの公約の実現に向けてまい進されることを願っている」との鈴木会長の言葉に対して森田知事は、「アクアラインやリニアモーターカーにしても、私がバンバン言うと『財源はどうするのか』などと芽を摘むような言葉しか返って来ない。しかし、ある意味では良いと思う。耳目を集めることで、首都圏サミットの議題として提出し、議決することも出来る。千葉県は今まで大人し過ぎたと思う。石原都知事を含めて首都圏の知事は、アクアラインの値下げに大賛成である。物が通って人が来る。そのためにも一致団結して、公共事業を含むインフラ整備を進めていきたい」との考えを示した。
 さらに、「県内の建設業界として、何か協力できることがあればどしどし要請してほしい」との鈴木会長からの投げ掛けに対して森田知事は、「我々は同世代だとお見受けした。この私たちの世代が踏ん張らなければと感じている。お互いに千葉県のため、意思疎通して頑張りたい」と応えた。4.16-2
 一方、畔蒜副会長からは、「県は今、北千葉道路に力を入れているが、本県の国道予算の大半がそこに投入されたことで、例えば銚子連絡道や長生グリーンラインなど、用地買収でストップしているところが結構ある。是非、知事には、均衡ある千葉県の発展をお願いしたい。また、県庁所在地である千葉市まで、銚子から鴨川から車でいずれも2時間かかるのが現状である。それらのことからも、色々な面でのインフラ整備をお願いしたい」との要望に対して知事は、「道路網の整備の必要性については、選挙活動の時に実際に車で走ってみて痛感した」としたうえで、「首都圏の各知事とは、各都県だけではなく、首都圏で何をするかを考えようと提案している。空港もアクアラインも、千葉だけの問題ではない。首都圏が良くなれば千葉県も良くなる」との持論を展開した。
 最後に鈴木会長から、「5月20日に私ども協会が予定している通常総会の懇親会には、是非とも知事にご出席頂き、不況を囲っている県内建設業者を元気づけて欲しい」との要請に対しては、「是非伺いたいと思う。私たち世代で頑張りましょう」と応え、面談を終えた。

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