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建設経済新聞社
2009/04/16

全国初の府民公募型公共事業 9月末まで応募受付スタート 事業費は総額60億円を確保

 京都府は15日、今年度からスタートする『府民公募型公共事業』の受付を開始した。府内の各広域振興局や警察署などの出先機関、郵便やファックス、府のホームページなどで9月30日まで応募を受付ける。
 行政主導ではなく、府民が直接参加できる新しい形の公共事業として今年度予算に60億円の事業費を確保したもので、全国でも初めての試み。河川や道路、建物、信号機、ガードレールなど府民の暮らしに身近な安心・安全のための改善箇所を公募し、市町村も参加して工事を決定、施工していくことで、公共事業への関心と行政の説明責任を高めていくのが目的だ。
 事業費の60億円は、一般土木など建設交通部で55億円(内訳は道路の新設改良など30億円、その他が25億円)、府警本部が5億円(信号機や交通安全施設)となっている。
 実施に当たっては、各広域振興局ごとに応募を受けた提案事項について現地調査や工法検討、工事試算をおこなった後、府民公募型公共事業審査委員会にはかって採否、順次実施していく。
 審査委員会は、広域振興局ごとに設置され、応募を受けた提案数など状況に合わせて不定期に開催することになっており、早ければ今月中にも設置していく考え。
 また、施工に当たっては、府の入札契約制度の手続きにのっとり、一般競争や指名競争などで工事発注するとしている。
 主な公募内容は次の通り。
 【受付期間】
▽4月15日〜9月30日
 【受付方法】
▽受付窓口に備え付け(府ホームページからダウンロードも可能)の提案書で提出(ファックス、郵送も可能)
▽京都府ホームページの提案フォームで送信
 【受付場所】
▽京都市内=@府庁内府民総合案内所・相談センターA京都土木事務所B各警察署
▽他市町村=@各広域地方振興局A各地域総務室B各土木事務所C各警察署
 【提案対象施設】
▽府が管理する国道及び府道(京都市内道路、市町村道は対象外)
▽府が管理する一級及び二級河川(国が管理する一級河川、市町村が管理する河川・水路は対象外)
▽その他、府立の建物、全府域の信号機等交通安全施設など
 【対象工事】
▽府民の身近な安心・安全につながる小規模な改修工事、修繕工事(例・道路の段差解消、舗装修繕、ガードレールや転落防止柵設置、信号機設置、落石防止対策、河川護岸、堤防修繕など建物の段差解消などバリアフリー化、治山施設などの修繕等)
 【非対象工事】
▽国や市町村が管理する施設に関する工事
▽建物の新築・改築工事、道路のバイパス工事や河川整備工事など複数年の事業期間を要する大規模工事
▽特定の個人や団体等に限られる工事