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日刊建設タイムズ社
2009/04/15

【千葉】「新入社員研修会」始まる/県建設業協会と東日本保証 社会人としての心構えなど 

 (社)千葉県建設業協会と東日本建設業保証鰍フ共催による「2009年度新入社員研修会」が15日、千葉市内の県建設業センターで始まった。同協会員企業の新入社員19人(13社)が参加し、この日から3日間で延べ20時間余の研修を受ける。研修の目的は、@社会人に求められる意識と行動の理解Aプロとして求められる具体的な行動の実践的把握B同じ年代の参加者との情報交換と今後の人脈のきっかけづくり――。4.15-4 初日は開講に先立ち、同協会の蓑輪昇専務理事=写真=が新入社員に向けてあいさつ。「皆さんは今、多少の不安の中にも期待に胸を躍らせていることと思う」と推察したうえで、「私も37年前に土木の技術屋として採用されて以来、これまで土木事業に携わってきたが、就職して暫くすると、上司や先輩を見ながら、『自分は将来こういう人間になりたい』という自分の理想像を描き出した記憶がある。成長過程で時点修正はあったが、その時の気持ちが自分の中に生き続けていたと感じる」と回顧。
  出会いを大切にし初心忘るべからず
 これらを踏まえて氏は、「ここで大事なことは、いわゆる『初心、忘るべからず』である。これから何年か後に、就職した頃の純粋な気持ちや正義感などを時々思い浮かべて、今の自分がどうなのかをチェックすることも大切ではないかと思う」と弁。
 また、「2つ目に『出会い』を大切にしてほしい」と述べた氏は、「職場での上司、先輩、同僚をはじめ職場以外も同じである。私は36年間で転勤が17回という職場環境だったことから、色々なところで色々な人と出会うことが出来た。『何かの縁で出会ったのだから、最大限出会いを大事にしよう』と思って生きてきたつもりである。たまたま出会い、そして一緒に仕事に遊びに熱中し、時には一杯を酌み交わした当時の仲間たちとは、今でも時々会う機会をつくっている」と述べる一方、「この19人の新入社員の皆さんも、何かの縁で出会った訳である。10年、20年先も会って色々なことが出来る関係になって欲しい」と要請。
 最後に氏は、「健康に留意して、楽しく人生を過ごせるように頑張って頂きたい」と述べ、あいさつに代えた。
 引き続き研修では、4.15-5 鰍lISインターナショナルの勝亦淳子インストラクター=写真=を講師に、昼食を挟んで6時間半にわたり「社会人としての心構え・マナー等について」の講義を受講。また、第2日目も終日、同講義を7時間受講する。
  最終日には阿部・式田両副会長との座談会も
 最終日は、建設コンサルタントの近山頼仁氏による「建設業とは」、県県土整備部建設・不動産業課の薄井まどか副主査による「建設業法などについて」、建災防千葉県支部の萩原寛司専務理事による「労働安全について」の各講義のほか、同協会の阿部典義、式田秀穂両副会長が、「研修を終えて&建設業界に迎えて」をテーマに、新入社員との座談会を行う予定。
 講義のうち、「社会人としての心構え・マナー等について」の研修カリキュラムは、初日がオリエンテーション(自己紹介、研修の目的等)、新人としての基本的心構え(プロとしての自己管理と重要性、職場におけるチームワークの大切さ)、社会人としてのマナーの把握(第一印象の大切さ、好感を伝える挨拶・身だしなみ・態度)、コミュニケーションの重要性(敬意表現・肯定メッセージ、傾聴トレーニング)を学んだ。
 また、2日目は、一日目の振り返りに始まり、仕事の受け方(報告・連絡・相談の重要性)、ビジネス文書ABC(社外文書の心得、封筒の表書き)、電話応対の基本(電話の特徴、電話をかける・受ける時のポイント、苦情に対する対応、ケーススタディ)、来客応対と訪問のマナー(基本的心構え、名刺の授受・上座・下座)、円滑な職場の人間関係に向けてなどを学び、最後に、今後に向けた自己啓発や目標設定を発表する。
 研修初日のオリエンテーションで勝亦講師は、この研修の目標として、@人の話は耳だけでなく、目と心と身体全体で聞くA問いに対するしっかりとした受け答えによる「反応」を養うBこの研修を楽しむ――の3点を掲げた。
 このうち、Bの「楽しむためにはどうすれば良いか」については、「それは『コミュニケーションをとる』ということ。それには、ポジティブに積極的に、こちらから参加することが大事。ある時間を過ごすのに、引いて参加するのと積極的にこちらから参加するのとでは、時間の中身、濃さがまったく違ってくる。皆さんもこれから色々な時間を過ごすと思うが、無駄にしないで頂きたい。4.15-3『光陰矢のごとし』と言うように、人生はあっという間である。1日1時間1分1秒を大切に濃いものとし、出会いを大切にして頂きたい」とした。

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