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日刊建設タイムズ社
2009/03/06

【千葉】行徳小普請組、日之出建設らを表彰/CCIちばイメージアップコンテストで ビジネスモデル発表も

 08年度の「CCIちば(千葉県魅力ある建設事業推進協議会)建設業イメージアップ事業表彰式及びビジネスモデル発表会」が2日、千葉市内のオークラ千葉ホテルで開かれた。建設業経営者講習会との初めての併催によるもので、総勢140人余が出席した。
 冒頭、主催者を代表して橋場克司・県県土整備部長と渡邉勉・千葉県魅力ある建設事業推進協議会会長(千葉工業大学工学部教授)があいさつ。
 この席で橋場部長は、09年度当初予算に言及し、「国の直轄事業においては、道路特定財源が一般化されたものの、地方財源はこれまで通りの要望額が確保された。直轄事業は全体的には若干下がっているが、本県では圏央道、北千葉道路、外環道路といった大規模事業が続いていることから、これまで通りの予算が付いており、そういった意味では、比較的恵まれているのではと思う」との見解を示した。
 また、入札制度改革に伴う総合評価落札方式の導入については、「この流れは、進むことがあっても戻ることはないと思う」としたうえで、「経営者の方々には是非、そういった流れの中で、技術力を高める努力をして頂ければと思う」と述べ、あいさつとした。
 同じく渡邉会長は、「CCIちばでは92年の設立以来、建設業の魅力ある姿を、企業や技術者の表彰、さらには次代を担う子どもたちへの建設現場見学会などを通じて、幅広く社会にアピールしてきた」と説明したうえで、「現在の建設業は高齢化が進む一方、若者には『魅力のない職場』と映っているのか、少子化や理科離れなどの影響からか、高校や大学における土木関係学科に入ってくる生徒は少なくなっている」との現状を指摘。
 これらのことからも「建設業のイメージアップは重要な課題」とした氏は、「本協議会では建設業に関わる人や企業を表彰したり、学生から建設業のビジネスモデルとなる提案を募集・発表したりすることで、建設業に魅力を感じてもらうとともに、建設現場に活力が出るよう努力している。本日表彰する取り組みやビジネスモデルなどにより、建設業に魅力と活力と新たな需要創出をもたらしてくれればと期待している。今後とも、我々の活動に対して積極的な協力を賜りたい」と述べ、あいさつを結んだ。
 引き続き「CCIちばの部」に移り、08年度建設業イメージアップコンテスト表彰式と建設業ビジネスモデル発表会が行われた。
 まず、建設業イメージアップコンテスト表彰では、その活動内容が評価された日之出建設梶i土木技術者の生物多様性活動)、行徳小普請組(地域コミュニティ活動)、(社)千葉県塗装工業会(公共施設美化活動)、(社)千葉県鳶工業会(社会福祉施設慰問活動)の4者に対し、表彰状を授与。
 また、建設業ビジネスモデル発表会では、学生による「団地デザインリフォームプロジェクト」(千葉大学工学研究科)と「土蔵・酒造空間と周辺水辺環境の再生計画」(東京理科大学大学院理工学研究科)について、それぞれテーマの主旨やビジネスモデルの概要について発表した。
 建設業経営者講習会との併催で
 「経営者講習会の部」では、褐嚼ン経営サービスの滝口兼悟・主席コンサルタントによる「企業の進むべき選択肢を幅広く考える」のほか、国交省関東地方整備局企画部の戸倉健司・防災課長による「BCP作成のすすめ」について、それぞれ講演が行われた。