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日刊岩手建設工業新聞社
2025/04/18

【岩手】西和賀町 複合拠点施設整備で基本構想・基本計画を公告 公募型プロポで参加表明書は25日まで

 西和賀町は15日付で、公募型プロポーザルの「複合拠点施設」整備基本構想・基本計画策定業務委託を公告した。整備計画エリアは、町立西和賀さわうち病院西側の約4f。エリア内に地域住民の交流・にぎわいの創出を図るとともに、地域資源を生かした情報発信・観光振興・産業振興の拠点となる施設を想定し、将来的な道の駅登録を見据え整備を目指す。契約金額の上限額は1100万円(税込み)以内で、履行期間は26年3月31日まで。参加表明書は25日までに提出すること。5月12日にプレゼンテーションを実施し、翌日に選定結果が公表となる見通し。

 町では、庁内に「拠点施設整備検討プロジェクトチーム」を立ち上げ整備計画エリアを選定。エリア内に複合拠点施設として、地域住民の交流・にぎわいの創出を図るとともに、地域資源を生かした情報発信・観光振興・産業振興の拠点となる施設を想定。商業施設などの誘致や将来的な道の駅登録を見据えて整備を目指す。
 整備計画エリアは、同町沢内字大野地内の約4・0fを想定。同エリアは農業振興地域内農用地区域となっている。今回の業務では、エリア内に整備する複合拠点施設の基本構想と基本計画を策定する。
 委託期間は26年3月31日までで、契約金額の上限は1100万円(税込み)以内。
 町の将来像を実現するために必要な複合拠点施設として、休憩や情報発信、地域連携など基本的な機能に加え、地方創生や観光を加速する拠点、地域住民が利活用できる拠点となりうる複合拠点施設の整備内容を検討する。求められる機能と施設規模や基本となる構想・計画の策定に当たり、民間事業者の技術やノウハウを活用するため、プロポーザル方式を採用した。

 今後のスケジュールを見ると、参加表明の受け付けは25日までで、5月9日までに企画提案書を提出。同月13日に提案書のプレゼンテーションを実施し、審査では事業実績や企画提案、価格提案―の3点を評価し、それぞれ評価点を算出する。合計結果の評価点が最も高い者を受託候補者として選定。選定結果は翌日に公表となる。
 企画提案書では、基本構想と基本計画、課題に関する11項目について業務を進めていく上での方針や、調査方法、検討方法、整理方法、効果、考え方などについて詳細に記載することを求めている。
 具体的には、基本構想では計画条件の整理、事例調査、基本理念およびコンセプトの検討、導入機能についての基本方針の検討、整備手法の検討―を作成する。整備手法の検討では、コンセプトの実現に向けて、民間活力導入の可能性や、各補助金の利用可能性を含めた上で、想定される事業手法を検討し、整備および管理運営に関する考え方を整理した基本方針を検討する。

 基本計画では、利用者ニーズ調査や導入機能および施設規模の検討、配置計画の策定、施設整備計画の検討、管理運営計画・管理・運営主体の検討―をまとめる。
 施設整備計画の検討では、各種検討結果から施設平面図、断面図、イメージスケッチを作成し、概算事業費を算出。必要となる各種法令資料やインフラの整備状況を整理し、今回の事業において想定されている整備手法や事業スケジュールを検討する。
 課題では、特定テーマとして、整備計画エリアが「農業振興地域内農用地区域」となっていることから、農振除外および農地転用に係る関係機関への協議資料を整理する。

提供:日刊岩手建設工業新聞