県と成田国際空港は、1日の「(仮称)NRT(ナリタ)エリアデザインセンター(NRT Area Design Center)」の開設に合わせ、セレモニーを成田国際空港内第2駐車場ビル北棟1階P1048号室で開き、穴澤幸男副知事、田村明比古・代表取締役社長、石田東生・センター長(筑波大学名誉教授、成田空港地域共生・共栄会議会長)があいさつした。同日、成田空港におけるエアポートシティ(仮称)の実現に向けた民間事業者からのアイデア募集と、エアポートシティの名称(愛称)の募集を開始した。
石田センター長は「空港のさらなる機能強化をどのように地域として活用するかが大事なテーマ。空港会社が主催した『新しい成田空港』構想検討会において、空港会社と県が両輪で推し進めていくセンターが重要と述べたところ、今日に至った」と説明した上で「皆さま方の協力を得ながら、成田空港と地域の新しいあり方、ひいては国の発展に向けた貢献について考えていきたい」と展望した。
穴澤副知事は「デザインセンターには、空港および周辺地域のポテンシャルが高まっている状況を踏まえ、民間の積極的な投資を呼び込んでいただき、国際的な産業拠点の形成、また周辺地域の住民が夢と希望を持って生活できるエアポートシティの実現に向けて地域のゾーニングやビジョンなどの構想を策定し、実現に向けて取り組んでもらいたい」と期待を寄せた。
田村代表取締役社長は「地域と空港が一体的・持続的に発展できるような空港にしていかなければならない。また、空港従業員が安心して快適に空港周辺に家族とともに住める環境を提供するのも空港会社の責任」との見解を示し、「デザインセンターが果たすべき役割は大きい」と話した。
デザインセンターは、成田空港のさらなる機能強化や「新しい成田空港」構想による効果を、空港のみならず周辺地域にも最大限波及させるため、「成田空港周辺の地域づくりに関する『実施プラン』」に掲げた、暮らし・産業・インフラの各分野における取り組みを強力に推進。エアポートシティの実現により、さらなる航空需要の創出、国内の経済発展、国際競争力の強化に寄与していく。
所在地は、成田国際空港内第2駐車場ビル北棟1階P1048号室およびP1049号室。センター長、副センター長2人(県総合企画部次長、成田国際空港執行役員・経営計画部戦略企画室長)、専従職員6人(成田国際空港職員、県職員各3人)で構成。
当面の実施業務は▽エアポートシティ構想(ビジョン、基本戦略、ゾーニング、ロードマップ)の策定▽空港を核とした地域公共交通ネットワーク構築に向けた取り組み▽産業拠点の形成に向けた取り組み▽エアポートシティ実現に関連する市町のまちづくりに対する支援▽エアポートシティのPR・広報に関する業務▽民間事業者などとの連携に関する業務――ほか。
1月24日には、県、国土交通省航空局、成田国際空港、空港周辺9市町が「成田空港に関する四者協議会」を県庁本庁舎5階大会議室で開き、デザインセンターを4月に設立することについて合意した。
期限は5月9日/具体な提案募る
民間事業者のアイデアは、5月9日まで募集している。応募資格は、民間企業のほか、大学などの研究機関、NPO法人など。募集要項は、県ホームページに掲載されている。
エアポートシティの実現に向けて民間事業者などによる知見やノウハウなどを取り入れ、より実現性・実効性のあるものとするためにアイデアを募集するもので、デザインセンターと連携しながら提案者が中心となって取り組む具体的な提案を求めている。
アイデア募集分野の例として▽成田空港のエアポートシティ実現に向けた全体構想、ビジョン、土地利用のあり方▽成田空港を核とした国際的な産業拠点形成に向けた取り組み(物流関係、精密機器関係、航空宇宙関係、健康医療関係、農業関係、観光関係分野など)▽成田空港周辺地域における地域公共交通ネットワークの充実に向けた取り組み▽成田空港関連従業員の確保と住宅確保、魅力的な住環境に関する取り組み――を挙げている。
今後は、14日に行う現地見学会の参加申し込みを9日に締め切る。16日まで質問を受け付け、23日までに回答し、5月9日に提案書の提出を締め切る。