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滋賀産業新聞
2025/04/02

【滋賀】長浜市 湖北病院の建て替え

 長浜市は、27年度の開院・開所に向け25年度に建て替えに着工する木之本町黒田地先の「長浜市立湖北病院」および老健施設「湖北やすらぎの里」について、25年度当初予算に業務中の実施設計業務委託料に相当する事業費2億0680万円を措置。建設事業費は措置しておらず、9月までの実施設計における事業費試算に基づき順調に行けば9月以降、建設工事に係る補正予算を措置し初弾となる病院新築工事を発注し着工、約21ヵ月で施工し完了を経て27年度第2四半期にも新病院棟での診療開始を目指すと共に、併設する「湖北やすらぎの里」について27年度第1四半期にも改修工事に着工、同年度第4四半期にも開所する計画。最終段階で病院の「本館棟」と「附属棟」は解体する予定。概算総事業費は117億1000万円(税込み)を見込む。
 先ごろ決定した25年度当初予算には23年度策定の「湖北病院及び湖北やすらぎの里施設整備基本構想・基本計画」に基づき公募型プロポーザルを行い24年7月に昭和設計(本社・東京事務所)を特定し委託した基本・実施設計のうち、25年度委託予定の実施設計に充当する2億0680万円を措置。24年度委託の基本・実施設計は9月完了し25年度に建築工事に着手、27年度の開院・開所を目指すとしている。
 長浜市では、「湖北病院および湖北やすらぎの里」施設整備について昭和設計で進めてきた「長浜市湖北病院増改築等基本設計」を3月にまとめ公表。基本設計によると、増築する「新病院棟」はS造4階建、延8914平方b規模、改修を行う「別館棟」(耐震構造)の改修規模はRC造3階建、延5400平方b。延1万1942平方b規模の「本館棟」と延317平方b規模の「附属棟」の計2棟は解体予定。
 設計コンセプトは「入院診療から在宅療養までの医療・介護を支える地域包括ケアの中核施設」「ひとが集い賑わう、市民にやさしい施設づくり」「医療・介護資源を大切にし、働きやすくひとを育てる環境づくり」「個室化等による快適な療養環境の提供」となっている。
 配置計画では、一般来訪者と救急車、物品搬送車の車両動線を分離し、新病院棟と別館棟の各棟に乗降スペース(ロータリー)を設ける。解体する本館の跡地は将来に向けた空地として確保し、誰もが利用できる(通称)「みんなのはらっぱ(芝生広場)」を整備。
 建築計画では、新館病棟は杭本数が削減でき、平面計画の自由度が高いS造を採用。1階は来訪者の多い部門や在宅支援部門、2階は職員利用中心の部門配置とし、効率的かつ安全で使いやすい建物とする。
 新築する「新館病棟」は、1階に総合受付、感染症対応救急室、外来回廊、救急、中央処置、内科外来、内視鏡、人工透析など、2階に健康管理センター、職員ラウンジ、3〜4階の回廊型病棟に全個室の病棟(各階60床)、感染対応病室エリアを設ける。
 改修する「別館棟」は、1階に在宅療養支援・地域包括支援センター・地域医療連携室の窓口機能、通所リハビリテーション、院内保育園、患者ラウンジなど、2〜3階に個室整備の施設療養棟(各階45床)、食堂などを設置。
 その他電気設備では太陽光発電を屋上に、水害を考慮し電気室は2階屋内に、非常用発電機は2階屋上にそれぞれ設置し、東側より受電引込ルートを再整備する。機械設備は清汚区分を設定(空調設備)し、病棟個室はルームエアコンを採用、既存浄化槽を活用し緊急排水槽を整備する。引き続き進めている実施設計は9月完了予定。ただし、「今後の市立2病院の経営再建等に向けた確認事項」により整備方針が変更となる可能性がある。
 また27年度第1四半期から、病院の運営に指定管理者制度を導入したい考えを示していたが、手法については検討中。
 24年度は、25年度までの債務負担行為で基本設計・実施設計のうち基本設計に相当する1億0662万9千円を当初予算に措置。
 長浜市は長浜市立湖北病院及び老健施設湖北やすらぎの里(長浜市木之本町黒田1221)の建て替えについて22年度から施設整備基本構想・基本計画策定(担当=シップヘルスケアリサーチ&コンサルティング)に着手し、湖北圏域地域医療構想調整会議で施設規模や病院機能、診療科等について了承されまとめたものを23年11月公表。整備手法は従来方式、DB方式(設計・施工一括発注方式)、ECI方式から選定し従来方式を最適手法と判断し、施設整備計画では老朽化が進む本館施設は4階建、延約9000平方b規模の新病院へ建替え、供用開始後17年が経過する別館施設(3階建、延約5100平方b)は建物の長寿命化とともに老健施設・湖北やすらぎの里として、改修工事を行う方針を公表。
 なお事業費は病院が建築工事費約69・7億円、設計管理費約2・7億円、医療機器・備品約11・9億円、医療情報約2・6億円、解体費・移転費約3・9億円他を合わせ計約92・5億円(税抜き)、老健施設が建築工事費約10・6億円、設計管理費約1・1億円、介護備品等約1・2億円、解体費・移転費約0・8億円他を合わせ計約13・9億円(税抜き)を想定。

提供:滋賀産業新聞