白山石川医療企業団(白山市、卜部健企業長)は、公立松任石川中央病院(同市倉光3丁目地内)の第7次増改築事業として計画する新病院の脱炭素化推進工事について、総務省や環境省との事前協議を終えたことから、早期の公告に向けて準備を進めていく。28日の議会全員協議会で同企業団側が説明した。
脱炭素化推進事業は、省エネと創エネによって快適な室内環境を実現するとともに、年間のエネルギー収支ゼロを目指すもの。主な内容は照明LED化や太陽光発電、各種制御システムなど。
この日の議会では、128億3006万円の同病院事業会計など7議案を可決。卜部企業長は提案理由説明で「工事が本格化し、病床数が350床に拡充される。地域の基幹病院としての役割を果たすべく、診療機能の増強を図る」と述べた。
現在、建設が進む新病院の建設規模はRC(免震構造)一部S造6階(地下1階)建て延べ2万9210平方メートル。建設場所は現病院北側の職員駐車場部分。施工は建築を真柄・兼六・豊蔵・白山・ココ地建特定JV。電気設備を第一電機・大竹電機・成瀬電気・桜田電気特定JV、機械設備を三谷・北菱・道越・荒木特定JVが担当している。基本・実施設計は共同建築設計事務所(東京都新宿区)。工期は2027年1月30日まで。
新棟の竣工後、2期工事として既存棟の改修に着手する。当初計画していた立体駐車場の建設は見送りも視野に入れて検討していくという。