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日本工業経済新聞社(群馬)
2025/03/28

【群馬】次期最終処分場整備の基本計画

渋川地区広域市町村圏振興整備組合は、吉岡町上野田地内を建設候補地とする次期最終処分場整備の基本計画を明らかにした。既存のエコ小野上処分場(渋川市小野上3665)と同等の規模として用地面積約3ha、主要施設の被覆施設はS造平屋、床面積7560uの規模とする計画となった。今後、2027年度の工事発注、29年度中の完成を目指している。
施設の主要構成は◇被覆施設◇浸出水処理施設(管理棟、環境学習施設含む)◇覆土置場◇残置森林・造成森林◇展望スペース◇沈砂池−となる。埋立地を覆う被覆施設については69m×126mで、埋立面積は7560uの規模で整備を計画。浸出水処理施設には目安として140立方mの調整槽を設け、処理能力は20立方m/日を見込む。
埋立地内の底面部の遮水工は◇粘性土(改良土)=t50p◇不織布=t10p◇遮水シート=t1・5o◇中間不織布・電気式漏水検知システム◇遮水シート=t1・5o◇不織布=t10o−で施工するとしている。法面部は◇不織布=t10o◇遮水シート=t1・5o◇中間不織布=t10o◇遮水シート=t1・5o◇耐候性不織布=t10o−で施工予定となっている。
また、地下水集排水施設や雨水集排水施設、浸出水集配水施設として管路などの整備を計画している。ほかに、搬入路として町道1149号線の拡幅や、施設の外周道路、町道202号線の取付道路を整備予定。町道1149号線は現道幅員2・5mを6mに、外周道路と町道202号線の取付道路は幅員4mで整備する。基本計画は建設技術研究所(東京都中央区)がまとめた。
25年度は用地取得および補償の手続きを進め、現在行っている測量設計業務の進捗を見ながら基本設計の委託時期を判断する。
次期最終処分場の処理対象区域は渋川市、吉岡町、榛東村の全域で、基本構想では施設形式を被覆型とし、無放流のクローズド型を採用。埋め立て期間は15年間で、埋立容量6万立方m、年間埋立処分量は年間4620tと計画している。