豊橋市は、豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」の魅力向上に向けた園内環境整備事業として、新たなゾウ舎整備や鳥舎整備などに取り組む。2025年度当初予算案に事業費3億7147万円を計上。2カ年かけて整備を行う新ゾウ舎整備事業の継続費としては、総額10億9930万円(年割額:25年度3億1840万円、26年度7億8090万円)を設定した。
新ゾウ舎整備工事は、3工種に分離して一般競争入札で発注する予定。建築が6月ごろ、電気設備、機械設備が7月ごろにそれぞれ公告する見込み。建築は市議会9月定例会での承認案件し、着工時期は10月以降となる想定だ。
施設の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1400平方b程度。また、放飼場を約1500平方b拡張する他、来園者に見やすい屋内観覧通路も設ける。増設後のゾウ舎エリアは全体で約3800平方bになる計画だ。
新ゾウ舎ではゾウが暮らしやすい環境を整備するとともに、飼育員らの管理スペースの確保、安全管理機能の向上を図る。また、テナガザルとの合同展示にも取り組む。
鳥舎の整備では、現在使われていない老朽化した鳥小屋の建て替えと周辺園路の整備を行う。設計を直営でまとめており、工事は7〜8月に一般競争入札で公告する。
鳥舎の規模は鉄骨造平屋約130平方b。展示するアカモズは、世界で初めて孵化と人工育雛に成功した希少種。天然記念物ルリカケスなどとともに飼育環境を向上させ、新たな展示スペースを設けることでパークの魅力向上を図る。
その他のソフト対策として、駐車場の混雑情報を随時発信するなど周辺道路の渋滞緩和につながる取り組みも実施する。動物の飼育環境と来園者の利便性向上を図り、魅力あふれる施設づくりを目指す。
提供:建通新聞社