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新建新聞社
2025/03/20

【長野】諏訪市の2025〜27年度実施計画 小中一貫校の設計や文化センター大改修

上諏訪駅の周辺整備を推進
 諏訪市は、2025〜27年度を計画期間とする3カ年実施計画を3月18日公表。注目のハード事業では、南部地区小中一貫校の整備事業費に3カ年1億0737万円を計上した。上諏訪駅周辺の一体的整備を推進するため、同駅西口広場整備に1163万円、文化センター大規模改修に計15億1174万円などを投じる。
 南部地区小中一貫校の整備は、27年度に設計着手することを新たに明記した。年度別の事業費は、25年度669万円、26年度3520万円、27年度6547万円。用地買収に向けた土地測量や移転補償積算業務などを25年度、基本設計策定支援業務や地質調査を26年度、基本設計を27年度に進める。校地は、「諏訪中学校」の敷地と、同校西側に隣接する田畑(約8000u)。
 文化センター大規模改修の事業費内訳は、25年度4億5548万円、26年度7億3430万円、27年度3億2196万円。工事は6工種に分けて発注する見通し。初段となる25年度は建築工事のみを上半期に発注。その後、26年度にエネルギー棟工事・電気工事・機械工事、27年度に外構工事・その他工事を進める。実施計画上の事業費総額は、監理費・建築工事費のみを盛った。全体事業費は38億4000万円を試算している。
 旧東洋バルヴ建屋の関連は、解体設計のほか普通財産整備工事などで25年度に2154万円を用意する。既存建屋の解体は26〜27年度で行う予定だが、実施計画には具体的な金額やスケジュールを示さなかった。解体後は、「諏訪湖イベントひろば」として、ワーキングスペース(約550u)やイベントスペース(上限3000u)などの整備を構想する。飲食や物販、観光機能などは民間から提案を募る方針。
 今後は、解体工事と並行して整備方針を策定。事業者の公募および選定などは数年先になるとみられ、現時点での供用開始時期は「未定」となっている。
 JR上諏訪駅の西口広場整備は、25年度に基本構想策定として1163万円を試算。以降は明記されなかったが、整備計画策定、実施設計、整備工事を経て30年度の供用開始を目指している。
 土木関連では、道路舗装新設修繕事業に総額1億9900万円、道路改良事業に同4億1300万円、橋梁長寿命化事業に同2億8250万円、都市公園整備事業に同2億0400万円、下水道老朽化対策事業に同6億0300万円―などを盛った。

提供:新建新聞社