秋田市上下水道局は、5年度から着工している上水道豊岩幹線の布設替えに関し、今年度に2度、入札を公告し中止・不調となった延長303.3mの推進工事を5月または6月に公告する予定。昨今の資材費・人件費高騰、4月から市が適用する週休2日工事の実施などを踏まえ、当初予算で6億6,600万円の3カ年継続費を設定している。
全体計画は、昭和47〜51年に布設された延長1,720mの既設管を布設替えするもの。卸町の宅配寿司店から家具・インテリア専門店脇を通って県道秋田天王線(競輪場外車券場交差点)、ハローワーク秋田前、国道13号(衣料品店付近)を抜け、旭川を渡って市立秋田総合病院付近の生花店交差点までが対象となっている。
新年度に発注する工事は、国道13号横断部や旭川横断部などが対象。総合建材卸売会社の付近にbQ両発進立坑を設置し、南側(紳士服等の販売店付近)に築造するbP到達立坑までの延長59m(SPφ800)と、北側(川尻上野町街区公園付近)に築造するbR到達立坑までの延長234.8m(HPφ900)に鞘管を布設する。
6年度当初予算では、6〜8年度までの3カ年継続費として5億7,000万円を設定。昨年6月の初回公告時、7月の再公告時いずれも予定価格は4億9,643万円だった。資材・人件費の高騰など昨今の状況を踏まえ、7年度当初予算では7〜9年度までの3カ年継続費6億6,600万円(年割額:7年度1億6,700万円、8年度2億2,800万円、9年度2億7,100万円)を設定している。5月以降早期に公告したい考え。
10年度以降はサテライト秋田前の県道秋田天王線を横断し、ハローワーク秋田付近を経由して洋服の青山秋田茨島店付近までを整備。事業の終盤には、起点部の卸町と終点部の川尻で新管を既設管に接続する不断水分岐工(φ600×φ600)も実施する。
提供:
秋田建設工業新聞社