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秋田建設工業新聞社
2025/03/14

【秋田】国道105号・大覚野峠防災/1号トンネル前後の設計など委託

 東北地方整備局能代河川国道事務所は、直轄権限代行で推進する国道105号・大覚野峠地区防災事業(バイパス化L5,700m)の道路詳細設計を先月28日に開札、中央コンサルタンツに委託した。1号トンネル〜現道までの接続部と、1号トンネル〜2号トンネルまでの接続部を対象にまとめるほか、1号橋の橋長が短いことから、ボックスカルバートによる施工を検討する。同日に開札した地質調査は、復建技術コンサルタントに委託している。

 事業は、災害に強いネットワーク確保を目的に、仙北市西木町上桧木内(起点)〜北秋田市阿仁比立内(終点)までの延長5,700mをバイパス化するもの。区間内にはトンネル4本(起点側から1号、2号、3号、4号)や橋梁4橋(起点側から1号、2号、3号、4号)を設ける。

 道路詳細設計はセントラルコンサルタントでまとめているが、今回の委託では1号トンネルの前後を対象に構造物も含めて設計をまとめる。履行期限は10月10日。

 構造物の設計は、1号トンネルと4号トンネルを建設技術研究所、2号橋の詳細設計をパシフィックコンサルタンツに委託している。

 また、地質調査は事業区間全体を大日本ダイヤコンサルタント、1号トンネルを創研コンサルタント、2号トンネルを奥山ボーリング・川崎地質設計共同体、2号橋を自然科学調査事務所に委託済み。今回の地質調査では、過年度の委託で足りない部分を補う。

 道路改良には今年度から着工。仙北地区の起点から1号トンネルの入口(橋梁除く)まで、路体盛土やアスファルト舗装を進めている。

 県南部と北部を結ぶ国道105号は、物流・観光における重要路線。大覚野峠地区は険しい地形により半径30mのヘアピンカーブがあるなど道路線形が悪いほか、地すべりや雪崩、落石等による通行止めが発生し、通行に支障をきたしている。

 地形や複雑な地質構造により、整備には高度な技術が必要とされることから、国直轄事業による整備を県が国に要請し、3年度に直轄権限代行で事業化された。バイパス化により安全が確保されるため、関係各所からは早期完成が望まれている。


提供:秋田建設工業新聞社