滋賀県長浜土木事務所は、管内の米原市曲谷地先の山東本巣線上にある「月観橋」および「中窪橋」の計2橋梁について、劣化対策として長寿命化に向けた橋梁修繕に取り組む。24年度は過年度の点検結果をふまえ2橋を対象に橋梁修繕設計を委託済みで期間延長を経て3月下旬完了に向け現在業務中。橋梁修繕設計をまとめた後は、他の橋梁との優先度から判断し事業費措置が順調にいけば26年度第2四半期にも2橋梁を一括で、下部工・上部工と橋面防水工、支承部、伸縮装置から補修整備の初弾工事を発注し着工、27年度にかけて施工し同年度に2橋とも全体完了したい考えだ。
24年度新洲(栗東市)に委託した(24年9月18日開札済)山東本巣線(月観橋他)補助道路修繕設計調査業務では、2橋の橋梁修繕設計を実施。対象となるのは、山東本巣線の米原市曲谷地先で「姉川」および市道を架橋し94年に架設された橋長80・14b、全幅員9・1b規模の鋼版I桁橋(合成橋)、ラーメン橋台2基、壁式橋脚RC造2基の「月観橋」と、92年に同川を架橋し整備された橋長50・12b、全幅員9b規模の鋼版I桁橋(合成橋)、箱式・重力式橋台2基、T型橋脚RC造1基の「中窪橋」の計2橋。過年度に実施した橋梁定期点検結果等に基づき現地確認調査の上損傷の原因を明らかにし、橋梁の長寿命化に向けた修繕詳細設計を行う。設計範囲は上部工補修設計、下部工補修設計、支承補修設計、橋面防水工設計、伸縮装置補修設計で、委託期間は2月19日までを延長し3月下旬までとしている。
なお、月観橋および中窪橋の2橋梁については21年10月29日定期点検調査を行い調書を作成。調書によると「月観橋」および「中窪橋」についてはいずれも「健全度U」で、主桁に局部的な層状剥離を伴う著しい腐食が見られ、道路橋の機能に支障は生じていないが「予防保全の観点から、速やかに補修等を行う必要がある状態である」としている。
提供:滋賀産業新聞