国土交通省は、2025年度予算に向けた新規事業採択時評価の手続きに着手し、新規事業候補箇所(全国10事業)の一つに、一般国道22号名岐道路(一宮〜一宮木曽川)を選定した。今後、地方負担の負担者である愛知県の意見を聴取。その後、学識経験者などの第三者で構成する委員会等から意見を聞く手続きに着手する。費用対効果分析や事業の必要性などを確認し、事業を妥当とする対応方針が示されれば、国の予算成立をもって新規事業採択箇所として決定することになる。
名岐道路は、国道22号と並行し、一宮市から岐阜市を結ぶ延長約10`の地域高規格道路。このうち、一宮市の市街地に当たる名古屋高速一宮線の一宮東出口から東海北陸自動車道一宮木曽川インターチェンジまでの延長約7・5`を、先行区間として事業化する。施工手順として、国道22号の副道を撤去後に、高架工事を実施。全体の工事期間として10年程度を見込んでいる。
新規事業化に向けては、20年7月から都市計画および環境影響評価の手続きを県で進め、24年10月に都市計画決定告示および環境影響評価評価書の公告を行った。
新規事業候補箇所に選定されたことについて、大村秀章知事は「名岐道路の早期整備に向け、地域一丸となって取り組んできた本県にとって、新規事業化候補箇所としていただいたことは、大変ありがたい」とし、「道路ネットワークの強化による一層の交流・連携の促進に向け、全力で取り組んでいく。引き続き、日本の成長・発展を力強くリードしていくため、本道路が早期に事業着手されるよう強く期待している」とコメントした。
提供:建通新聞社