2025年日本国際博覧会協会は3月10日、大阪・関西万博で最大級となる「未来の都市」パビリオンの完成式典とプレスレビューを行った。石毛博行事務総長は同パビリオンの魅力について、「高さ6b、長さ92bの蛇行した巨大スクリーンに映し出される映像により、まるでタイムマシーンから降り立ったかのようにソサエティ5・0に至る命の物語を体験できる」とした他、「未来の都市を12者が協同して作り上げること自体が万博のコンセプト『未来社会の実験場』そのものだ」とたたえた。
同パビリオンは、未来社会ショーケース事業のフューチャーライフ万博に属しており、万博のコンセプトである「未来社会の実験場」を最も体現する事業に位置づけられている。
展示内容としては協会が主体の共通展示(テーマ展示、コモン展示)と、12者の協賛者主体の個者展示の2種で構成。テーマ展示は「40億年・幸せの旅」とし、人類が誕生してから社会が形成され、成熟し、ソサエティ5・0へとつながる壮大な物語を巨大スクリーン「カービングビジョン」に映し出す。
個者展示では、青木あすなろ建設と小松製作所が展示テーマ「『未来の水中工事』は誰もが活躍・人々の命や暮らしを守る」で出展。1970年大阪万博の翌年に誕生した水陸両用ブルドーザーが、時代を経て水中施工ロボットに進化・活躍し、コンセプトマシンの大型模型の展示や3Dディスプレーによる水中施工体験などができる。
「未来の都市」パビリオンは、鉄骨造+骨組膜構造+システムトラス構造で延べ4800平方b。外観は内幕と表層幕の二重の皮膜によるダブルスキンが特徴的なデザインだ。設計は岡崎恭子氏、施工は太陽工業が担当。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社