吉野川市は、2025年度当初予算案を発表した。投資的経費は14億4395万円で、前年度と比較して34億3656万円の減、率にして70・4%もの大幅な減少となった。新ごみ処理施設本体工の進捗に伴う予算の減少、庁舎屋上・外装改修の完了などよる減少が主な要因。25年度は学校給食センター設備改修や学校屋内運動場の照明LED化などの事業を予算化した。
新規事業として今後3カ年で、市内小中学校12校で体育館の照明LED化を推進する費用に3696万円、名越峽広場のトイレ改修に670万円、気象観測装置の設置に32万円などを計上した。
11月から正式稼働予定の新ごみ処理施設はDBO方式を採用、運営を川崎技研(福岡市南区)が担うが、ごみ処理施設運営と灰処分業務委託に1億4183万円を盛り込んだ。10月末の竣工を目指し残りの建築工とプラント工(機械・電気)、外構工(排水路・舗装・フェンス・植栽など)、施設完成までのごみ処理外部委託費などに7億6687万円を追加した。
拡充事業は、木造住宅の耐震化促進(24年度3月補正を含む)に5729万円、老朽化空き家など除却支援に2400万円、簡易デジタル無線屋上アンテナ設置に87万円を計上した。
道路河川維持修繕に1億4849万円、道路新設改良に7411万円、五九郎橋(鴨島地区)の橋梁耐震化の設計と耐震補強工事に3400万円。古土地3号橋(美郷地区)の橋梁長寿命化の設計と工事、市内667橋の長寿命化修繕計画更新、市内174橋の安全性診断には7400万円。重要道路の舗装修繕に1100万円を確保した。
防災・減災の推進で、雨水被害の軽減に向け3470万円や飯尾川流域治水プロジェクト推進に54万円。カーブミラーやガードレールの設置に関する安全対策に380万円、民間建物耐震化支援に440万円、危険ブロック塀の安全対策支援に400万円を充てた。6次産業化加工施設整備に150万円、中山間地域総合整備に83万円、県単ほ場整備調査に100万円、森林の整備に3209万円を追加した。
一般会計当初予算案の総額は前年度比11・3%減の213億6500万円となった。市議会の会期は3月17日まで。
一方、水道事業会計で資本的支出の総額は6億4278万円、前年度比27・9%の減。内訳は建設改良事業で委託料3083万円、工事費3億7000万円。下水道事業会計で資本的支出の総額は15億4449万円、前年度比25・9%の増。内訳は管渠建設事業で委託料1億0840万円、工事費1億5090万円、残土場建設改良事業で工事費4億9910万円。
提供:
建通新聞社