日本工業経済新聞社(群馬)
2025/03/07
【群馬】茂林寺前駅周辺整備事業を25年度に推進
館林市は、堀工町地内に位置する東武伊勢崎線茂林寺前駅の周辺整備を2025年度から本格始動する。駅を跨いで東西を往来するための自由通路の建設や、砂利敷きの西口をロータリーとして整備し、隣接する市道5467号線で道路改良工事を行う。このほか、東口改札前に公衆トイレを新設する。発注時期や方法についてはこれから詰める。当初予算案では総工事費2億3541万円を盛り込み、25年度中の工事完了を目指す。
同事業は、交通結節点である茂林寺前駅利用者の利便性と速達性、安全性確保および移動環境の整備を目的として行うもの。現状、西口は改札もなく砂利敷きの路面となっているほか、駅周辺で往来もできないために改良を計画した。工事スケジュールなどは鉄道事業者となる東武鉄道などとの調整・協議を図りながら決定する。
自由通路は、東口改札から新設予定の西口開札までを通す歩行者用の通用口となる。駅構内を跨ぐ既設通路を改修し、駅外周で線路を跨いで歩行者が往来できるよう整備する。
西口ロータリー整備では、駐停車スペースや送迎車およびタクシー用道路や待機場となるよう外構工事を実施する。施工面積約3000uを対象に舗装し、照明設備や排水工事、区画線や安全防護柵など交通安全施設を設置する。
なお、舗装などについては設計を直営で行うが、設置する設備などについては新たに設計を委託して詳細を決める見込み。当初予算案では調査設計委託料343万2000円を計上する。
セブンイレブン館林茂林寺駅前店(堀工町1645−1)脇から西口へとつながる、市道5467号線を改良する。24年度は先行工事として吉間組(館林市)が延長47m程度で路床盛土および下層路盤工を行い、道路側溝となるボックスカルバートを布設した。この続きとなる舗装工事や排水工などを行い、新たに整備する同ロータリーへと接続させる。
東口では、トイレが駅内にしか設置されていないため、改札前に公衆トイレを新設する。
自由通路や東口トイレの建設工事については、調査および設計業務を東日本総合計画(埼玉県さいたま市)が担当しており、工事の詳細など数量を詰めている。
なお、西口改札の新設工事については、東武鉄道が実施する。