県米子県土整備局は、2025年度当初予算で総額56億6400万円の事業費配分を要求した。前年度実績比で2・7%減だが、終盤を迎えている街路両三柳中央線改良工事、岩屋谷米子線・新青木橋の橋梁補修の推進などに向け、工事費は増額を求めた。
国の25年度予算案の成立後、配分額が固まるため、増減の可能性があるが、要求段階で工事費は3・4%増の43億0100万円、委託費は2・1%減の7億6900万円、補償費などの「その他」が32・1%減の5億9400万円。
道路事業は補償費なども含め、執行額31億7900万円を想定。主要事業として、伯耆町大坂で進める県道大滝白水線の改良事業に2億7500万円を充て、アンカー工と軽量盛土工での推進を予定。
国道181号佐川〜根雨原工区整備に1億8500万円を盛り込み、下部工に入る。県道西伯根雨線(中工区)改良では9000万円を計上し、左岸の護岸工に着手するほか、県道米子大山線尾高橋の架け替えに伴う護岸工と迂回路の撤去などに7500万円を求めた。
街路両三柳中央線改良工事には2億1500万円を要求し、大半を補償費に充てる一方、工事費に5000万円を計上し、仕上げとなる標識設置などを予定。
舗装補修は米子市夜見町の国道431号に工事費3500万円、境港市幸神町から渡町の米子境港線で同3700万円を計画。橋梁補修では岩屋谷米子線・新青木橋=写真=に工事費1億2000万円を充て、最終工区に取り掛かる。
また、尾高橋から県道を繋ぐバイパス整備に向けた委託費に3000万円、大山町鈑戸の県道大山口停車場大山線での堆雪帯設置工事に伴う委託費に1500万円。
河川事業は11億9800万円で、主な事業として精進川河川改修の工事費に5000万円、朝鍋川の改修工事費に4200万円、水貫川排水機場の25年度債務負担設定費に3億4000万円。
砂防・治山は執行額11億円で、伯耆町三部地区の急傾斜地崩壊対策に1億円、大山町赤松地区の復旧治山に1億円、宮の谷川の砂防堰堤整備事業に8000万円、大倉山川の同事業に5000万円を盛り込むなどした。港湾・漁港は1億7000万円で、米子港物揚場の改良工事費に5100万円を求めたほか、米子港の沖合いでの船舶の係留環境充実に向けた設計費に3000万円、境漁港での休憩岸壁整備に向けた概略検討などの調査費に2500万円を割り振るなどした。
日刊建設工業新聞