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日本工業経済新聞社(群馬)
2025/03/06

【群馬】前橋市が5.2億円投じて競輪関連施設を改修

前橋市は2025年度競輪特別会計予算案に、施設整備費で5億2173万7000円を盛り込んでいる。グリーンドーム前橋(岩神町1−2−1)の給排水管などの設備改修工事、可動席を改修するための設計、ドームパーキング2の解体に向けた設計を行うほか、館林場外(館林市赤生田町345)の車券売場空調改修工事などに充てる。年度明けから順次、工事・業務を発注する見通し。
グリーンドーム前橋関係では、工事は給排水管などの設備改修に9724万円、委託業務で可動席改修設計に1000万円、ドームパーキング2解体設計で1600万円などを計上している。
給排水管などの設備改修工事は、老朽化への対応として4カ年計画で進めているもので、25年度で最終年度を迎える。25年度分の工事は、バックスタンド側の上層階を対象に実施する。工事期間中は該当エリアに入れないよう制限を行う。設計は直営で手掛けた。
ドーム可動席の改修設計は、メインイベントエリアにステージと約5000席を有する可動席があるが、経年劣化による制御盤故障のため動かすことができない状況となっている。全ての設備を更新するには数十億円規模の費用を要し、工期も長期間に及ぶ見通しで、ステージと可動席の改修は行わないことを決めた。一方で、メインスタンドの一部可動席については、来場者の安全確保のため突然落下しないよう固定化工事を実施する。設計期間は半年程度を想定している。26年度の工事実施を見据える。
336台収容のドームパーキング2(大渡町1−3−2)はSRC造5階建て、延べ床面積7169・05uの建物規模。地下エリアの泡消火設備や照明設備、出入口のシャッターなどが故障している。利用者も少ないことから現在は使用を休止しており、3月末で廃止する。25年度に取り組む設計は半年程度の期間を見込んでおり、解体工事は26年度以降に行う計画。敷地は市有地と民地が混在しており、跡地利用の方法は現状では決まっていない。
館林場外に関しては、車券売場空調改修工事で1億4465万円を確保している。25年度は車券売場2階の売場系統空気調和設備改修工事を予定。設計は直営で実施する。24年度には車券売場1階の売場系統空気調和設備改修工事をパナソニック関東設備(前橋市)が担当している。