日本工業経済新聞社(群馬)
2025/03/05
【群馬】富岡市はさくら小学校の建設へ
富岡市は2025年度に3校を統合し、新たな小学校となるさくら小学校の建設工事を計画している。工事着手は10月以降を予定しているが、工事発注時期は流動的となる。工事完了は26年度末を想定しており、27年度の入学式からの供用開始を目指す。当初予算案で26年度までの債務負担行為分を合わせて、工事費30億5000万円により工事を進めていく方針。
さくら小学校は一ノ宮小学校(一ノ宮16−1)、吉田小学校(南蛇井275)、丹生小学校(上丹生3)の3校を統合するもの。建設は一ノ宮運動場(一ノ宮1702)で実施する。敷地面積は1万5737u。校舎はRC造2階建てとなり、延べ床面積4480u。屋内運動場はS造平屋で、床面積860uを見込む。基本・実施設計は石井設計・石井アーキテクトパートナーズ・赤石一級建築士事務所JVが手掛けている。
整備を予定するのは◇普通教室◇特別教室◇多目的教室◇管理諸室◇体育館◇校庭◇駐車場◇駐輪場◇体育館器具庫◇備蓄倉庫◇植栽◇その他付属建物◇スクールバス発着場−などとなっている。駐車場については一般駐車場を45台、教職員駐車場は35台を予定する。
内装形式については空調方式はイニシャルコストを抑えられることから、メンテナンス性に優れたEH−P方式を採用し、天井カセットエアコンの設置を見込む。天井は低学年は2・7m、中高学年は3mとし、穴が開いた仕上げ材を採用し、静かな環境作りに配慮する。
床は天然木フローリングとし、内壁は明るい印象を与える塗装を行い、腰壁は木質化し、落ち着きのある教室とする。照明計画としてLEDのライトバーを設置する見込み。
既存の一ノ宮体育館は解体を予定しており、建設工事と並行して進めていく方針としている。一ノ宮体育館の規模はS造平屋、床面積599uとなる。当初予算案で解体工事費5000万円を計上している。
一ノ宮運動場を建設地とした理由については、仮設校舎を建設する必要がなく、児童の学習活動への影響を及ぼさずに建設できること、以前学校跡地であったことから、学校用地としての諸条件が整っていることなどを挙げている。