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建通新聞社(神奈川)
2025/03/04

【神奈川】県 高校体育館に空調 3校で設計

 神奈川県教育局は、湘南高校(藤沢市)、相模向陽館高校(座間市)、二宮高校(二宮町)の3校について、体育館に空調を整備することを決めた。生徒の熱中症対策や災害時の避難対策の充実化を目的としており、県立高校の体育館に空調が設置されるのは初めて。2025年度当初予算案に設計費5720万円を盛り込んだ。今後も設置対象を広げていき、避難所に指定されている体育館から優先的に整備する考えだ。
 県立高校の体育館は容積が大きく、窓や扉といった開口部が多いなど構造上の問題があることから、県は新築時や建て替え時にのみ空調整備を実施するとしてきた。
 一方、特別支援学校では、体温調節が難しい生徒が在籍し、体育館の規模も小さいといった理由により、先行して空調を整備している。このうち、県立高校と同程度の大きさの体育館に空調を設置した際、窓と扉を閉めて冷気を逃さなければ、床上3b程度までは温度・湿度が低下することを確認。こうしたことから、県立高校の既存体育館にも空調を設置するよう方針を改める。
 当面の間建て替える予定がなく、避難所として指定されている高校の体育館を対象とする。今回設計する3校については、避難所として利用することを念頭に置いているため、停電対応型の空調を導入する予定だ。今後も順次体育館への空調整備を進めていく考え。
 県立学校の空調整備率(24年9月1日時点)は、県立高校の普通教室が100%、特別教室が84・9%、体育館が0%。特別支援学校は普通教室が100%、特別教室が98・5%、体育館が82・1%。特別支援学校に関しては、24年度中に全ての体育館で整備が完了する。

提供:建通新聞社