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鹿児島建設新聞
2025/03/05

【鹿児島】県土木部 専門工事等の表彰制度/優良工事奨励賞を創設

  土木行政のうち、専門工事等の表彰制度や建設工事の発注標準金額の見直しなど業界を取り巻く諸問題について2月28日、柴立鉄平議員(自民党、鹿児島市・郡区)が県議会で一般質問を行った。木佐貫浄治土木部長は「2025年度からA級以外の土木一式や専門工事業者を対象に表彰制度を設ける」と答弁。また、発注標準金額は「25年度から国土交通省が見直すため検討する」と明らかにした。

 土木部では、02年度から優良工事等表彰制度を創設して部長等から表彰を行っているが、比較的小規模な土木一式や専門工事等については、表彰実績が少ない状況にある。
 このため、幅広い業種の育成や工事に従事する従業員のモチベーションの向上を図ることを目的に建設部長等優良工事奨励賞を新たに創設する。
 表彰対象は、A級以外の土木一式や舗装、とび・土工、電気工事等を設け、比較的小規模でも優秀な工事を施工した企業に25年度から表彰する。
 木佐貫土木部長は「引き続き、建設業の魅力向上に取り組み、入職や定着を促進し担い手確保につながるよう努める」と締めくくった。
 建設工事の発注標準金額は、急激な物価変動等が見られる中、国交省では25年度から引き上げる。また、県内建設業者からは、資機材価格の高騰等が進むと、施工数量が減少し効率が悪くなるため、見直してほしいといった意見がある。
 このような状況を踏まえ、県は効率的な事業執行と持続可能な建設業を実現する観点からも見直しを検討している。


■霧島くりの工業団地
 来年度、測量など

 霧島くりの工業団地の状況について平原志保議員(無所属、霧島市・姶良郡区)が質問。平村貴志商工労働水産部長は「24年度は分譲手続きが円滑に進められるよう、境界確定に必要な登記事項証明書等との収集を実施。25年度は調査で把握した地権者等の情報を基に、測量や境界立ち会い等を行い年度末を目標に境界確定を完了させたい」と説明。
 同団地の場所は、九州縦貫自動車道の栗野ICから約2q地点の湧水町米永地内で総面積は71ha。1993年当初は、一括して用地造成を行い、分譲する計画だったが、経済情勢等の変化を踏まえ、99年度に分譲の方針を見直し、現状での引き渡しや注文を受けて造成等を行うことにしていた。
 これまで、関心を示した企業に対し具体的な立地条件等を説明するなど誘致活動に取り組んでいる。


■鹿児島港の軽易な改良
 浮桟橋2基を旧木材港区

 鹿児島港の軽易な変更についても柴立議員が質問。木佐貫土木部長は「マリンポートかごしまでは、浮桟橋を新たに位置付けることから、既存計画にあるプレジャーボート等用の浮桟橋6基のうち、2基を旧木材港区に再配置して同数を確保。このため、北防波堤延長や南防波堤新設も計画に上がっている」と説明。
 さらに「城南地区では、臨港道路のボトルネックとなっているクランク解消に向け、小型船だまり埋め立てや緑地を配置するため、水深2mで延長360mの係留施設等を再配置する」と答えた。
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