日本工業経済新聞社(群馬)
2025/03/04
【群馬】25年度県県土整備部人事予想 技監は鈴木氏・佐々木氏有力
年度末を目前に控え、人事異動が気になる時期が近付いてきた。県県土整備部では県土整備プラン2025が初年度を迎えるなど、プランに位置付けた政策を着実に進めていくための人事異動となることが想定される。技術職系幹部職員では後藤剛技監など11人が定年を迎える。宮前勝美部長の留任は当然と考えられ、注目が集まるのは後藤技監の後任。職員からの人望が厚い鈴木修道路整備課長と調整能力の高い佐々木実砂防課長の2人が有力と見る。出先事務所では9事務所の所長が定年を迎えるため、出先事務所長の人事も気になるところ。
24年度末で定年を迎える技術職員は◇後藤剛技監◇松井紀前橋土木事務所長◇丸山尚夫渋川土木事務所長◇池田幸徳伊勢崎土木事務所長◇石坂聡高崎土木事務所長◇石坂信浩藤岡土木事務所長◇米山智雄富岡土木事務所長◇小池尚樹中之条土木事務所長◇宮崎義明桐生土木事務所長◇三川達也館林土木事務所長◇織田澤勲前橋土木事務所副所長−の11人。このほか、住宅政策課長が空席となっており、現在は茂木好文建築課長が兼務している。
【本課】
本課の人事予想を行うに当たり、後藤氏の後任となる技監のポストを考えることが先決となり、候補として鈴木道路整備課長と佐々木砂防課長が有力。いずれも県土整備部の重要なポジションを担い、実力・経験ともに十分な人物と見ている。県土整備プラン2025に盛り込まれた8つの新規プロジェクトを見ると、大部分が道路事業となっている。また、鈴木氏は道路整備課長に就任して3年目を迎える。一方で佐々木氏は砂防課長に就任して2年目のため、道路整備事業に精通した鈴木氏を技監と予想する。
鈴木氏が技監となった場合、佐々木氏は留任と見る。鈴木氏の後任には、川端宏充安中土木事務所長が適任か。上信自動車道調査計画などを担当する道路交通計画室交通連携係長や道路整備課次長などを経験しており、豊富な経験と知識を生かし、上信自動車道嬬恋バイパス整備をはじめとする各種事業の推進に期待がかかる。
ここで、定年を迎える石坂高崎土木事務所長の後任を考えてみる。高崎土木事務所工務第三係主幹として主要地方道高崎神流秩父線の整備などに携わった金井亘都市整備課長を充てたい。都市整備課長の後任には、都市公園事業や都市公園管理などを担当する都市計画課公園緑地係長や自転車通行空間整備事業などを担当する交通安全対策室長を経験した木内弘二沼田土木事務所長でいかがだろうか。
国土交通省からの出向で着任した河川課長の小川純子氏は3年目を迎えるため異動となることが想定される。異動となった場合の後任については、引き続き国土交通省からの出向になると見ている。
このほかの◇剣持康彦建設企画課長◇青木敏彦契約検査課長◇松田隆行道路管理課長◇小島康弘都市計画課長◇益満義博下水環境課長−は留任と予想する。
住宅政策課長は藤井健太郎建築課次長、裄V学教育委員会事務局管理課建築主監、金澤敬文財産有効活用課建築主監が候補。3人の中で唯一、住宅政策課次長を経験している藤井氏を住宅政策課長に充てたい。
【出先所長】
出先事務所の筆頭所長である前橋土木事務所長は本木秀典太田土木事務所長でいかがだろうか。本木氏の後任となる太田土木事務所長には都市整備事業に精通する建設技術センター事務局長の島崎昇氏を予想する。島崎氏の異動により空いた建設技術センター事務局長へは青木貴雄道路管理課交通安全対策室長を充てたい。
渋川土木事務所長は長年、上信自動車道建設に携わった丸山理之都市整備課都市プロジェクト推進室長と見る。
伊勢崎土木事務所は利根川の大規模改修など河川事業が多いため、河川の経験が豊富な角田隆河川課水害対策室長を所長に充てたい。
藤岡土木事務所長は同事務所で次長を経験した高柳政和下水環境課次長が候補と見る。
富岡土木事務所長については、下仁田事業所の工務係長や事業所長を経験した一倉史孝河川課次長でどうだろうか。
安中土木事務所は西毛広域幹線道路の整備が進んでおり、これまでの道路計画や橋梁事業の経験を生かすことのできる箱田好則都市計画課道路交通計画室長を所長と予想する。
木内氏を都市整備課長へ異動と予想したことにより空席となった沼田土木事務所長には石坂幸喜高崎土木事務所副所長を充てたい。道路除雪・雪寒対策事業などを担当する道路管理課補修係長や沼田土木事務所水上事業所長、沼田土木事務所次長などを歴任した経験から沼田土木事務所長が適任と見る。
中之条土木事務所長は同事務所長野原事業所長として勤務のある市川通利上信自動車道建設事務所長と予想。市川氏の後任となる上信自動車道建設事務所長には関谷幸広太田土木事務所副所長でいかがだろうか。
桐生土木事務所長には筑井久也河川課流域治水推進主監と予想する。
館林土木事務所長については館林土木事務所での勤務経験が豊富な栗原茂樹都市整備課次長を充てたい。
下水道総合事務所の根岸孝典所長は留任と見る。
【室長・主監・副所長】
渋川土木事務所長と予想した丸山氏の後任となる都市整備課都市プロジェクト推進室長には、都市計画課での経験が豊富で、現在は館林市都市建設部長として出向している寺内久夫氏を充てたい。
安中土木事務所長と予想した箱田氏の異動により空席となる都市計画課道路交通計画室長には山木健一監理課次長と推測する。後任の監理課次長には土井純道路整備課次長はどうだろうか。
伊勢崎土木事務所長に充てた角田氏の後任となる河川課水害対策室長には河川経験が長い、奥山和彦砂防課次長と予想する。
新たに建築課内に設置される盛土安全推進室長には21〜23年度の3カ年、建築課次長を務めた裄V氏と見る。裄V氏の後任となる教育委員会事務局管理課建築主監には西塚和行教育委員会事務局管理課次長を充てたい。
筑井氏を桐生土木事務所長と予想したことにより空席となった河川課流域治水推進主監には、水害対策室防災係での経験が長い小林芳人館林土木事務所次長と予想したい。
建設技術センター事務局長と予想した青木氏の後任となる道路管理課交通安全対策室長のポストには19〜21年度の3年間、交通安全対策室交通安全係長を務めた青木健二契約検査課次長と予想する。
契約検査課検査主監の伊藤勇司氏は留任と見る。
織田澤氏の定年により空席となる前橋土木事務所副所長には佐藤裕昭沼田土木事務所次長、沼田土木事務所長と予想した石坂氏の後任となる高崎土木事務所副所長は松澤均上信自動車道建設事務所次長、関谷氏を上信自動車道建設事務所長と予想したことにより空いた太田土木事務所副所長には時田清一渋川土木事務所次長でどうだろうか。下水道総合事務所副所長の松本一明氏は留任と予想する。
◇ ◇
今回も筆者なりの予想を書いてみたが、日ごろからの取材活動を経た憶測から出ない内容であるため、他意のないことをご理解いただきたい。それとともに後藤技監、松井所長、丸山所長、池田所長、石坂聡所長、石坂信浩所長、米山所長、小池所長、宮崎所長、三川所長、織田澤副所長など定年を迎える皆さま方には長年にわたり大変お世話になり、改めて感謝と敬意を表したい。