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建通新聞社(中部)
2025/03/04

【愛知】バンテリンドーム 360席の増設計画公表

 ナゴヤドーム(名古屋市東区大幸南1ノ1ノ1)は、プロ野球・中日ドラゴンズの本拠地「バンテリンドームナゴヤ」の観客席増設計画を、正式に発表した。外野フェンス前とファウルエリアに、合計約360席を新設する。3月下旬から始まる新シーズンの終了後に、設置工事を実施。2026年シーズン・オープン戦からの供用開始を目指す。施工者は内定しているようだ。
 計画では、外野フェンス前に「ホームランウイング(仮称)」、ファウルエリアに「アリーナシート(仮称)」を新設する。観客席の増加による収益増に加え、スタンドまでの距離が短くなることでホームランの増加も期待できるという。現在、ナゴヤドームと中日ドラゴンズ(名古屋市東区)の間で、席種の協議を進めているもようだ。
 ホームランウイングは、右中間と左中間の外野フェンス前に、各約130席を設置する予定。今回の新設により、フェンス高は現行の4・8bから3・6b(ソフトラバーフェンス2・6b、ネットフェンス1b)、本塁から右・左中間までの距離は各116bから110bへ変更となる。本塁からの距離、両翼100bと中堅122bに変更はない。
 またアリーナシートは、既設の1・3塁フィールドシートから、さらに外野方向のファウルエリア内に設置する予定。席数は各50席を想定している。
 同施設は1997年に完成。これまでの約28年間に改修を重ね、2024年時点の客席数は3万6398席、収容人数は5万0647人となっている。新築時の設計は竹中工務店(大阪市中央区)、施工は同社と三菱重工業(東京都千代田区)の共同企業体が担当した。
 ナゴヤドームは、8月ごろに席種や完成イメージなどを明らかにする方針を示している。


提供:建通新聞社