日野町は先月28日、25年度(令和7年度)当初予算案を発表。3日から開会の町議会3月定例会に上程した。会期は24日まで。
今回の予算規模では、一般会計106億5000万円、特別会計(4会計)46億5601万1千円、企業会計22億8581万2千円からなる、総額175億9182万3千円。一般会計の前年度当初比は7・2%(7億1500万円)の増で過去最大規模。投資的経費については、道路メンテナンス補助事業(橋梁修繕工事3橋)、農村整備事業(農道・集落道事業)、石子山トンネル長寿命化工事、道路維持補修事業(緊急自然災害防災対策事業)等の増により18・1%(1億1906万5千円)の増となる。
特別会計は1・5%(7262万4千円)の減。企業会計では水道事業会計が3・3%(2658万7千円)減の7億8336万円、下水道事業会計が4・9%(7670万3千円)減の15億0245万2千円となり、企業会計の総額は4・3%(1億0329万円)減となった。
町は今回の予算編成で、第6次日野町総合計画の5年目にあたる年であり、「時代の変化に対応し だれもが輝きともに創るまち 日野」を実現するための重点目標(▽未来を担うひとづくり▽暮らしを支えるしごとづくり▽安心、助け合いのくらしづくり▽住みたくなる都市基盤づくり▽みんなではぐくむ地域づくり)を定めた予算配分を行った。しかし、予算編成においては一定の税収の増は見込めたものの、物価高騰に伴う経常経費の増や社会保障関係比の伸び、職員の給与改定や地域手当支給開始等による人件費の増、国民スポーツ大会の開催等による歳出の伸びが見込まれたため、町は極めて厳しいものになったとしている。
生活基盤整備としては主に、町道西大路鎌掛線の整備や町道工業団地4号線の舗装工事、町道小御門十禅師線の歩道整備・橋梁の長寿命化工事等を中心に実施を予定。さらに産業振興として、町内に工場等を新規立地するなどの生活基盤における充実化を図る模様。公共施設の長寿命化や設備の改修としては、大谷公園の野球場照明改修工事、スポーツ広場照明改修工事、地区公民館7館の調理実習室空調設置工事などの実施を見込んでいる。
提供:滋賀産業新聞