熊本市中心部とICを10分、空港までを20分で結ぶ3連絡道路の「10分・20分構想」について熊本市の大西一史市長は、年内に複数の概略ルート帯案を示す方針を明らかにした。
2月26日の定例市議会代表質問で澤田昌作議員が、一部報道された内容を確認した。大西市長は「具体化に向け県市共同で住民参加型の道路計画を進めているところだが、深刻化する交通渋滞等の長年の課題を早期に解決するため、出来るだけ早く複数の概略ルート帯の案を示す必要があるという認識から、本年の抱負として述べた」と説明した。
備えるべき機能については「九州縦貫自動車道を含め循環型ネットワークを構築することから、福岡都市高速と同等の環状機能を有すると考えている。渋滞解消の観点はもとより、交通拠点へのアクセス性の改善、更には観光、産業、防災など様々な観点を反映した概略ルート帯をお示ししたい」と話した。
スケジュール感に対しては、2026年12月までの今任期中に環境影響評価と都市計画決定手続きの着手を目指す意向をあらためて表明し、これまで以上に県市の連携体制を強め、早期実現を目指す姿勢を強調した。
市は25年度当初予算案に、住民参加型の道路計画を踏まえた概略ルート案の検討経費1億2100万円を計上している。
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