トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2025/03/03

【静岡】静岡県 道路点検へ新技術 全県管理道路で試行

 静岡県は、下田市の県管理道路を対象に実施しているデジタル技術を活用した道路点検の試行を、2025年度から全県管理道路に広げる。インフラ維持管理の省力化、効率化するための取り組み。全県管理道路を対象とした試行でこれらの効果が確認できれば、26年度以降に本格運用を開始する考え。
 下田市でのデジタル技術活用は24年度から開始した。スマートフォンで撮影した映像とAI技術を組み合わせた劣化状況の分析や、ドライブレコーダーとデジタルタコメーターを活用した状況分析など、複数の新技術を試行している。24年度末までに省人化や効率化に効果的な新技術を見定める予定。事業担当課によると、ポットホールの検知に関する一部の新技術では、従来手法と同等の効果が得られているという。
 25年度は、24年度内に選定した技術を活用して、全域の県管理道路に試行範囲を広げる。県内のどの地点でも正確なデータが取得できるかなどを検証し、本格運用につなげたい考え。
 25年度当初予算案には、試行結果の分析などの関連事業費として5400万円を計上している。
 新技術を活用した道路点検は、従来の路面性状調査との連動も検討している。新技術の活用により、道路パトロールで路面性状調査と同等のデータが得られれば、今後の調査手法の在り方も見直す予定。


提供:建通新聞社



このページのトップへ