五泉市は2025年度、総合会館の大ホール大規模改修事業に新規着手する方針だ。当初予算案に実施設計委託料として594万円を盛り込んだ。
1988年(昭和63)に建設。老朽化が著しく、特に雨漏りが顕著な状況となっており、安全で安心して利用できるよう抜本的な改修工事を行うもの。市民のスポーツ活動をはじめ、芸術文化活動の拠点として施設の整備充実を図るとともに、快適な利用環境に努めていく。
田邊正幸市長は「各種大会や市民の憩いの場であり修繕は急務だ。総工費は概算約20億円に上るのではないか」と話している。第2次市総合計画の政策別実施計画(25年度から27年度)では着工時期は未定ながら、工事に3カ年程度の期間を要するという。
大ホールはSRC造3階建て延べ9900平方メートル。アリーナ(バスケットボール5面、バレーボール5面、テニス5面、バドミントン20面)、ジョギングコース1周265メートル、固定観覧席591席などが完備。年間約20万人がスポーツや、各種大会、イベント等で利活用している。場所は粟島1番22号。
当初、市では中ホールの大規模改修工事(設計は石動建築設計事務所)を予定していたが、施設の位置付けや利用度などから大ホールを優先することとなった。